箱を解き 石を解き 面を解け
よきものが待っている
お世話になってる叔父の頼みごと、それは舞面真面の曽祖父であり、財閥を築き上げた舞面被面が残した遺言の解読だった。美しく成長した従姉妹の水面と共に謎に挑んでいたら、ある日不思議な面をつけた少女が二人の前に現れて……というお話。
この人は、人間関係とやり取りが面白いな。
クールな男の子と、従兄弟に好意をもつ美人さん、ドジっ子を思わせる天真爛漫なお手伝いさん、中学生とは思えない傲慢さとツッコミを持つ少女など、魅力たっぷりな人たちが繰り広げる物語は、遺言の謎と相まって、引き込まれるものがあります。
ただ、謎については、先に進むキーがないうえに、引き伸ばしてる感じがあって、だんだんと魅力が失われていくのが残念です。のらりくらりとはぐらかすにしては、あからさまだから、ちょっとね。
謎解きの答えそのものは、強引すぎるなと思ったけれど、「石」の話は、思わず笑ってしまうものがありました。そういうひっくり返し方をするか。
びっくりするようなお話ではなく、軽い感じのミステリーで結構楽しめたんですけど、森博嗣の犀川&萌絵シリーズを連想させる描写がたくさんあったので、ちょっと残念だったかな。
仮面や妖怪について、もうちょっと書き込んでくれたら、もっと面白くなりそうなのに、いろいろと唐突な気がして物足りなく思いました。
舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫 の 1-2)
野崎 まど
アスキー・メディアワークス(文庫)
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