「メイドじゃなくて?」
「いや、だから冥途なんだってば。ま、そのあたりは、いろいろと解釈に違いはあってけっこうややこしいんだけど、まあ、シンプルに言っちゃえば、あの世とこの世の隙間、たとえばだな、メイドに喩えれば、このスカートとニーソックスの隙間、ほらほら、ここんとこ」といきなり見せられたから、もうそれだけで、それまでの話はふっとんでしまい、頭の中は真っ白で、なんだかわからなくなってしまった。
「そこで迷ってるってわけよ」
「ああ、そういうことですか」
売れないSF作家が担当編集にライトノベルを書いてみないかと言われ、打ち合わせに向かったら、そこはなんとメイド喫茶で……編集と社長とメイドによって、ライトノベルらしきものを書かされる小説家の物語です。
これは……合わない。メタというか、楽屋で「こういう感じのお話を」と提示されて、それを書いていく、みたいな展開……なのかなあ。会話が進んでも何をしているのかよくわからないのと、会話のノリもイマイチで、読むのが大変でした。
作中作というか、冒険物語で宿屋に泊まり、電球の換えを貰いにいくエピソードは、とても好みだったんだけれど、その後はグダグダだったし……。なんだかふわふわとして、掴みどころがなかったです。
メイド・ロード・リロード (メディアワークス文庫)
北野 勇作
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