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ぷれいぶっ! / 高遠豹介

「よし!紅音、明道、俺らで部活作って文化祭に出ようぜ!」
「……ん?」
「……え?」
「高校のイベントっていったら文化祭なんだよ!そりゃあ客としてもそれなりに楽しめるけど、やっぱ出し物考えて参加するのが醍醐味ってもんなんだよ」

異世界から何かの拍子にこちらの世界に転移してきた勇者、魔法使い、魔王たちを管理するために国が作った学校に、雪村統吾は転校することになった。それまで平凡な高校生だったのに、異世界で勇者になって魔王を倒して戻ってきたからだ。それならば、この実績を生かし転校デビューしてモテモテになろうと思ったが、あちらの世界で世界を救った統吾は、この学校では最弱レベルで……そんなアレな統吾が、友達みんなと楽しいことをしたいと奮闘していく学園青春ラブコメ物語です。

これはすっごい楽しかった!笑いが止まらないったらないです。 勇者のくせに、他の世界の僧侶よりも遥かに弱かったりする世知辛い実情が待ち受けてたりするけれど、そんな現実からちょっと目をそらしつつ、可愛い女の子のために頑張ろうとする統吾のノリが素晴らしい。どちらかと言えば、イタイ子な感じなのに、そう見せない天然っぷりに笑いまくりでした。

そんな彼の明るさに惹かれて、可愛い魔法使いの夏森紅音や、同じく元勇者だけど最弱レベル(顔は最高)の城田明道、クールで誰とも馴れ合わなかったのにアイスに陥落した商人・穂科瑞希が集まり、どうせなら新しく部を作らないかと言うことで、動き出すから面白い。

こちらの世界に疎い人たちとの交流は、何気ないことでも喜んでくれて、こちらまで嬉しくなってしまうものがあり、特に紅音とのやり取りは、まったく青春しやがってこのやろうとか思うばかり。いつも明るい彼女も、こちらの世界に来たことでいろいろ思うところはあるけれど、こうして楽しめる出来事が待ち受けてくれてるってのは、いい刺激になるよね。青春ってのは、やっぱり動き出さないと始まらないよなあ。

軽いだけの男かと思ったら……な明道と、意外にいい感じになったりする瑞希の関係にもニヤリとしつつ、信頼関係が見えてくる展開がとても良かった。腹筋崩壊させるほどお笑わせてくれるし(文化祭のクイズ大会はヤバすぎる!)、もう最高ですね。

軽い感じで楽しめる作品として、とてもオススメです。

それにしても、実は一番腹黒なのは、清楚にみえる生徒会副会長なんじゃないかと思わなくもないですが、どうなんでしょうね。

ぷれいぶっ! (電撃文庫) - 高遠 豹介

ぷれいぶっ! (電撃文庫)
高遠 豹介

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