……先輩、もし僕が負けたら、あなたあものすごく怒って、そして悲しむでしょうね。でも、きっと最後には解ってくれると信じてます。僕が、あなたの騎士を目指しているからこそ、こうしなくちゃならなかったんだってことを。
<加速世界>と呼ばれるバーチャルな世界で、生徒会の副会長である美少女<黒雪姫>といじめられっ子のハルユキがレギオンを作って……というシリーズの第四弾。今回は、自身の象徴である「翼」を奪った能美に対して、再び立ち向かうお話です。
良かった。ほっとしたー。
三巻のラストがとんでもない終わり方をしていたので、やきもきして待ち続けていて、読み始めたらまた落とされるし、肝心のチユリは何も語ってくれないしで、もどかしいばかりでしたが、信じることが後に繋がっていくところが良かったです。孤独な戦いに挑み、理解されるまでは、幼なじみの視線が痛かったと思うけれど、めげずに頑張ったチユリが素晴らしかった。
一方、例の小悪党っぽい能美とのお話は、まあ、なんていうか、いろいろ後付っぽいものを感じなくもないけれど、彼を倒すために、他のレギオンと協力して行くところとかいいですね。貸し借りというのもあると思うけど、それ以上にハルを気に入ってたりすることが一番大きいのかも。ニコしかり、今回初登場のクールなメイド姿のブラッド・レパードしかり。
女の子に囲まれて、というよりかは、彼がブレイン・バーストした世界でやろうとしていることに期待してる人が多いんだろうな。
能美たちのグループがやっていることは、裏技というか禁忌に近いものがあり、立ち上がったハルたちに再び絶望が押しかけてきましたけど、そこへやってきた先輩……ああ、やっぱり格好良い。彼女あってこそのレギオンだとつくづく思いました。
まだきな臭いことは多いけれど、またひとり仲間が増えたことで、ネガ・ネビュラスもいい感じになってきましたね。いや、もうひとりいたか。
ハルという存在がいても、やはりどこか孤独なところを見せていた黒雪姫の傍に、彼女が戻ってきてくれたことは大きなことだと思います。
あとは……序盤にハルにだけ聞こえてた「声」のことが気になる。
アクセル・ワールド〈4〉―蒼空への飛翔 (電撃文庫)
川原 礫
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