「別に、拒否してもいいんですのよ?泣くほど嫌なことを無理してさせるほど私は鬼じゃないですし」
「そっそれは、雪女さんには世話になってるし……」
「うふふふふ、いーんですのよ。わかってますのよ。やっぱり涼子ちゃんも、森野君にかわいい姿を見てもらいたいんですのよね?」
「んなっなななななわけあるか!!」
人への貸しは必ず返してもらうエゲツナイ正義の味方、学生相互扶助協会「御伽銀行」の活躍が描かれるシリーズの第九弾。今回は、美少女であることを隠してる白鳥さんのトラウマを取り除くお話と、危ない兄妹の痴話喧嘩に巻き込まれるお話、亮士くんがおおおかみさんを諦める?お話+αが収録されています。
このシリーズの感想では、毎回同じことを叫んでる気がするけど、言わざるを得ない。おおかみさん可愛い!
特に今回は腹黒りんごさんが暗躍(隠れてないけど)しまくったおかげで、亮士くんが(強制的に)けしかけられたので、いろんなおおかみさんが見られて、とても楽しかった。
何といっても一番良かったのは「おおかみさん雪の女王のせいでいろいろ悩むことになる」でしょう。 亮士くんとおおかみさんの仲を発展させるべくりんごさんが立てた計画は、とてもひどくて、おまえいは本当に友人かと言いたくなりましたが、ともあれ、おおかみさんも今までの自分を見つめ直すきっかけになりましたよね。
傍にいるのが、自分を思ってくれるのが当たり前だった亮士くんが離れたとき、どれほど心細くなるのかを知って……本音を漏らしたときの胸の痛みは、辛かったと思うけど、これでもうちょっと素直になれるんじゃないかなと思います。
ふにゃふにゃになって、きゅっと手を握ってくるおおかみさんに、悶えながら嬉しくなりました。よかったね、亮士くん。これ以上先へ進むのは、まだ時間かかるかもしれないけど、でもいつかきっと……と思えるやりとりでした。
まあ、ここにいたるまでに大変だったのは、亮士も同じだと思いますが。っていうか、今回の一編目「おおかみさんみにくいあひるの子の仲直りに協力することになる」では、ヒドイ禁欲させられましたからね……このくらい役得あっていいと思います。
ちなみに、上の二編の間に入ってた「おおかみさん家なき子な魔女とアブノーマル兄妹の痴話喧嘩に巻き込まれる」は、タイトルそのままのお話でおかし荘に住むヘンデル・グレーテル兄妹の痴話喧嘩のお話なんですが、下ネタ満載でどうかと思ったけど、あの魔女な先輩の過去とか本音が見られたのは良かったですね。いつか彼女メインな話も読んでみたいな。
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