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[川原礫] ソードアート・オンライン(3) フェアリィ・ダンス

「駄目だな、俺は……。スグの前では……何があっても弱音を吐かないって決めたのにな……」
「あの人に……アスナさんに……何か、あったの……?」
「アスナが……遠くに……行っちゃうんだ。俺の手の……届かないところに……」

バーチャルリアリティを駆使して、意識をすべてゲームの世界に完全ダイブさせるMMORPGでの戦いを描くシリーズの第三弾。今回は、一巻の続編。「ソードアート・オンライン」をクリアしたにもかかわらず、目覚めぬアスナの手がかりを追って、キリトがスキル重視の「アルヴヘイム・オンライン」の世界に飛び込んでいく「フェアリ・ダンス」編の始まりです。

これは面白かった!ちょっとだけ読むなんてことが許されないぐらい、読み始めたら止まらなくなる。

アスナが別のゲームに囚われているのではないか、という情報を得たら、そりゃキリトは飛び込むよなあ。ましてや、アスナの婚約者があんな男だと……ね。小物感が漂っていても、力という点で及ばないキリトからしたら、居ても立っても居られなくなる気持ちはよくわかります。

だからといって、全く情報収集せずにログインしちゃうから、何があるかとハラハラドキドキなんだけど……ここでもキリトは無双でした。SAOのデータを引き継げたと言うこともあるけど、経験値というのは大きなアドバンテージだよなあ。ズルいと思いつつ、とても痛快なものがありました。

データの引継ぎで嬉しかったのは、AIのユイとの再会ですね。子供っぽい甘えと、おしゃまさが可愛くて仕方なかったです。キリトの想いを新たにさせるんだから、やっぱり家族っていいもんだなと思う。

さて、今回はアスナの出番が少なかったけれど、その代わり側にいたのが、ちょっと勝気な女の子リーファ。初心者のキリトの説明役であり、彼の強さに驚き、ときめいてくところがいいですが、それ以上に実はその子は義理の妹・直葉で……という展開がいいですね。
秘めた想いと、新たな想いをこういう形で見せられると、どうしてくれようかと悶えたくなります。まあ、彼女に想いを寄せてるオトコノコもいるし、悲しいことにはならないと思うけど。

キリトが頑張る中、アスナだって囚われの姫のまま居るわけがなく、虎視眈々と好きを狙っていましたが、ようやく動き出してくれましたか!そこで終わってしまうのが、なんとも気になるところですが、キリトはキリトで、小気味いいハッタリをかましたことで、慕う人が増えたのは、クリア条件のことを考えると大きな事のように思いますね。
ああ、続きが気になって仕方ない!

ソードアート・オンライン〈3〉フェアリィ・ダンス (電撃文庫) - 川原 礫

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