Home > ライトノベル > [成田良悟] 世界の中心、針山さん(3)

[成田良悟] 世界の中心、針山さん(3)

「それでも、やっぱり割り切れない所はあるからね。私は父さんを応援するつもりはないから」
きっぱり言い放った後、自分の部屋へと続く階段を上り始め―
その途中で足を止め、振り向き様にひとつだけ付け加えた。
「だけど私は、父さんの『夢』は応援してるよ」

いたって平凡な針山さん一家の周辺で起きる出来事が描かれる物語集。以下の作品が収録されています。

  • 現代版かぐや姫のボーイ・ミーツ・ガール「なよ武の姫君は伝奇パンダの夢を見るか 前編・後編
  • 巨大ロボットのパイロットになるために自分でロボットを作った工場長の物語「工場長のドリームチェイス
  • 目が覚めたら記憶がない。いったい何があったのか……「としれじぇ3~メン・イン・ブラックの閻魔帳~
  • 他の短編をつなぐ「子供の中心、針山くん

このシリーズ好きだなあ。
針山さんは脇役もいいところで、基本的にはそれぞれの短編が独立してますが、今回のお話で一番好きなのは、「工場長のドリームチェイス」です。パイロットになる夢を叶えるために、自分でロボットを作っていくお父さんの奮闘は、子供っぽいところもあるけれど、応援したくなるものがあるんです。ああ、ここにロマンがある。

もちろん、大人の事情とかが入ってきて、純粋に夢を追うことなんてできないんだけど、それでも決して諦めず、それでいて夢を託すことができる展開には、感動させられるものがありました。夢を追いかけるって素敵だ。

夢を追うお父さんもいいけれど、お父さんが好きで、ロボットが好きで、でも素直になれない娘さんも可愛かったですね。はたして二号機の行方がどうなったのか、興味津々です。

あと現代版かぐや姫も面白かったな。情報を収集するために、宇宙からやってきたのに、成長する前に忍者パンダに目覚めさせられてた少女と、彼女を見つけた忍者の末裔のボーイ・ミーツ・ガールは、いろいろニヨニヨさせられる。

物語的な意味で言ったら決してヒーローになれない男の子なんだけど、でも少女からしたら、彼が間違いなくヒーローなんだろうなと思いました。このお話はむしろもっと長く読みたかったです。

「としれじぇ3~メン・イン・ブラックの閻魔帳~」は、ちょっと読みにくかったけど、、いい感じにホラーテイストで面白かった。

次はどんな物語を見せてくれるのか楽しみです。

世界の中心、針山さん 3 (電撃文庫 な 9-32) - 成田 良悟

世界の中心、針山さん 3 (電撃文庫 な 9-32)
成田 良悟

アスキー・メディアワークス(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
成田良悟 / 電撃文庫 / ライトノベル

Home > ライトノベル > [成田良悟] 世界の中心、針山さん(3)

Trackback:2

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/3335
Listed below are links to weblogs that reference
[成田良悟] 世界の中心、針山さん(3) from booklines.net
[感想][ライトノベル][評価B][電撃文庫]世界の中心、針山さん3(成田良悟)読了 from 主にライトノベルを読むよ^0^/ 2009-10-15 (木) 17:36
世界の中心、針山さん〈3〉 (電撃文庫)posted with amazlet at 09.10.15成田 良悟 アスキーメディアワークス 売り上げラン...
[感想][ライトノベル][評価B][電撃文庫]世界の中心、針山さん3(成田良悟)読了 from 主にライトノベルを読むよ^0^/ 2009-10-15 (木) 17:37
世界の中心、針山さん〈3〉 (電撃文庫)posted with amazlet at 09.10.15成田 良悟 アスキーメディアワークス 売り上げラン...

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [成田良悟] 世界の中心、針山さん(3)

Search
お気に入り

異形の王子と毒を吐く少女の恋の物語

4048700588

他人を寄せつけぬ毒を載せた言葉を吐いていた少女が、王子と伝承と出会ったことで、信じる思いを紡ぐようになる、その祈るような思いに涙しました。懐かしき人たちとの再会もまた素敵。→感想


それは血の繋がらない家族の物語。

4048700480

大きな山や谷があるようなお話しではないんだけれど、クセのある七人のきょうだいが共に暮らすその家には、じんわり温かい家庭がありました。それぞれ抱えているものはあるけれど、この家族ならきっと支え合いながら乗り越えてくれると信じてる→感想


それは「夢利き」が語る人の夢の物語。

夢の上(1) 翠輝晶・蒼輝晶 多崎礼

最高傑作級!辛くとも好きな人と共に歩める幸せ、あるいは人の夢に乗る幸せと切なさ。独立しながら、リンクする物語は、温かさに、人を想う気持ちに満ちあふれて、胸が熱くなる。人が人と出会うことの素晴らしさは、時に眩しくもあり、切なくもなるんだなと思いました。→感想


江戸時代。新たな暦を作る偉業を成し遂げた渋川春海の物語。

天地明察

最高傑作!碁打ちであり、算術家でもある男が、打ちのめされ挫折して挫折して挫折して、でも夢を忘れられず、立ち向かう姿に、どれほど興奮させられたか、泣かされたことか!さりげなく描かれる恋も素晴らしく、読み終わりたくないとこれほど思った作品はありません。 → 感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下

なかのひと

Page Top