「あっ遊びに行くんです」
「……誰と?今までも遊びに行くことはあったけど、服貸してなんて言ってこなかったわよね?」
「いやその、初めて一緒に遊びに行く人なので、それなりに見苦しくない服を……」
「……見苦しくないじゃわかんないわ。具体的に言いなさい。で、どんなのがいいの?」
「でっできれば……その……あの……………………かわいい感じのが」
人への貸しは必ず返してもらうエゲツナイ正義の味方、学生相互扶助協会「御伽銀行」の活躍が描かれるシリーズのスピンオフ。とっても真面目で一途な地蔵さんと、見た目おっさんだけど心優しき野球部エース花咲さんの恋愛模様を描いた物語です。
これはとても面白かった!
地蔵さんと花咲さんのお話は、オオカミさんとシリーズでも、出会いとかデートなどが描かれていましたが、そのお話を地蔵さん側から見ると、楽しくて楽しくて。
初デートはあれほど緊張していたのに、好きな人のためにと思ったら、どこまでも突き進む姿がとても可愛らしいくてたまらない。包容力はあっても不器用な花咲さんは、初めこそ距離を置いていたのに、好きな人のために何かしたいと思い、好きな人が喜んでくれたら、我がことのように笑ってくれる地蔵さんを見てるうちに、だんだんと惹かれていく様子が見えて、もう!
人の恋路なのに、うまくいくことがこんなに嬉しくなるんだから、素敵なカップルだ。
もちろん、ふたりの道のりは決して順風満帆ではなく、時に思いのすれ違いなどもあったんですが、そんなときには、御伽銀行の面々や地蔵さんの親友たちが、脅し、策を講じ、橋渡しをしていくからいいんだ。デバガメするときもあるけれど、まずそれぞれの思いはどこにあるのかをわかっているから、無茶もできるんだろうなあ。いい友達をもったね、地蔵さん。
最後に大きなすれ違いを生む出来事がありましたが、それすら吹き飛ばす地蔵さんの一途さが素晴らしかったなあ。花咲さんの嬉しそうな敗北宣言にじわり。
いやあ、面白かった。これから先もこの二人をメインにしちゃっていいんじゃね?と思うぐらいです。いや、まあ、オオカミさんの恋路も気になるので、それはそれで困ったりもするんだけど。
っていうか、このスピンオフは、本編よりも時間が先に進んでいるので、オオカミさんの隣に格好いい人がいたりして、ニヤニヤしちゃうところがあるんですけど!
やっぱそのあたりを読みたいので、次はぜひとも本編をお願いしたいです。
オオカミさんとスピンオフ―地蔵さんとちょっと変わった日本恋話 (電撃文庫)
沖田 雅
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- 『オオカミさんとスピンオフ―地蔵さんとちょっと変わった日本恋話 』 読了 from わたしは趣味を生きる。[ラノベ・音楽中心] 2009-09-14 (月) 15:34
- いや†、面白かった。ちょっと変わった地蔵さんと無愛想なおっさん顔な花咲さんの愉快







