「君の魂が、命尽きる最期の時まで、幸いたる紅でありますように」
遊郭都市・吉原で、殺人事件が起きた。吉原を手に入れたい昴州の介入を防ぐために、一刻も早い解決が望まれるものの、被害は続いていく。そんな中、おっとりとした優しさを持つ秋月楼の花魁・紅の元に脅迫状が届き、彼女を慕う秋月楼の息子・犬槇は、彼女のみを案じるが……というお話。
これは面白かった。
花魁と彼女に思いを寄せるお坊っちゃんと、周辺にいるくせ者たちで、事件を追っていく話になるのかと思っていたんですが、途中からガラリと雰囲気が変わりましたからね!いやはや驚いた。
なぜ紅が狙われるのかとか、狙われているにも関わらず、道中に出ようとするのはなぜか、あるいは彼女をコウキと呼ぶものは何を知ってるのかなどなど、気になるやり取りが多いだけに引き込まれてたんですが、「あなたもそうなのね」からの展開にゾクっとなる。
誰が策略し、誰が罠をかけているのかが見え初めてからは、怒濤の展開で、これがコウキかと呟くばかりでした。
惜しむらくは、最後がなあ。
好みの問題なのかもしれませんが、あの戦いにおいて生き残る人が多すぎるってのは、ちと物足りなくも思った僕がいる。
ともあれ、この人のお話は面白かったので、電撃文庫MAGAZINE賞を取った短編(でいいんだよね?)も読んでみたいですね。当社比でグロいらしいので、楽しみです。
紅はくれなゐ (電撃文庫)
鷹羽 知
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