「それより……し、真の、戦場って……?」
「言葉の通りだ。我々が<加速世界>と呼ぶものの本質がそこにある」
<加速世界>と呼ばれるバーチャルな世界で、生徒会の副会長である美少女<黒雪姫>といじめられっ子のハルユキがレギオンを作って……というシリーズの第二弾。今回は、強くなりたい。先輩の隣に立てるぐらい。そう思ってこっそり特訓をしていたハルユキの前に、彼をお兄ちゃんと呼ぶ見ず知らずの小学生トモコが現れて……というお話。
これは面白かった!
トモコが実は二代目赤の王ニコだったところから、加速世界の戦いに巻き込まれていくんですが、可愛い女の子が絡むと、普段は大人の余裕を見せている黒雪姫が、嫉妬し出すから可愛くてしょうがない。ニコがまたそれを知ってからかうから、このあたりの描写は、何度みてもニヤニヤしちゃったなあ。
ただ、黒雪姫とて、そう甘い顔ばかりはしておれず。
初代赤の王との話や、ニコが持ち込んだ「災禍の鎧」の悲劇などから、いつになく動揺する彼女は、どれほどの悔いを抱えているのかが見えましたね。ハルユキという存在は、彼女の支えであり、同時に重しにもなってしまってたんだろうなあ。「親」と「子」の関係の複雑さを知るばかりでした。
ハルユキからしたら、何でも頼れる先輩だけど、実際のところは、歳相応の少女でもあり。崩れそうな先輩を前にして、信じ続けたハルユキの熱き叫びは、不覚にもじわりとくる。
先輩の隣に立つために、強くなろうとしていたハルユキが、先輩の背中をみて成長していくところがとても良かった。うん、この二人はいい具合に支えあってますね。
赤の王たるニコとはいつか……あるかもしれませんが、それまでの間、ひょっとしたら束の間かもしれないけれど、仲間になれたらと、そう思います。
Home > ライトノベル > [川原礫] アクセル・ワールド(2) 紅の暴風姫
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