頼られたことがうれしくて簡単に了承してしまったおおかみさんだったが、そこで重大な事実に気がついた。
考えてみたら…………これってデートじゃねえか?
人への貸しは必ず返してもらうエゲツナイ正義の味方、学生相互扶助協会「御伽銀行」の活躍が描かれるシリーズの第八弾。今回は、文化祭のお話。各部門で上位に食い込めば、常識の範囲内のお願い事を学園長が叶えてくれるってことで、生徒たちが目の色を変えて、盛り上がるお話を、りんごさんと宇佐見さんの勝負、心は乙女な男の子の恋愛話や、おおかみさんと亮士くんのデート(?)、文化祭ラストを飾る障害物競走ALADDINの模様が描かれています。
ああ、もう、おおかみさんは最高だ!
亮士との関係に真っ赤になることがありながら、それでも素直に認めることはせず、「仕方ねーなー」と言わせる状況を作らないといけなくて、それを周囲の人がまるわかりになってるんだから、ニヤニヤがとまりません!
中でも一番良かったのは、思いを語る亮士の言葉を立ち聞きしてしまったところでしょう。ひとり悶えまくるおおかみさんの様子に悶えてゴロゴロしたのは僕だけじゃないはず。まあ、なかなか報われることがないですが……と思ってたら、最後にちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、報われましたね。これから少しずつでいいから、彼女の牙城を崩してほしいです。頑張れ、亮士。
今回もりんごさんの腹黒さは存分に味あわせていただきましたが、意外な一面も見られたのはうれしい誤算(って言い方も変だが)。転んでもただでは起きなかったけど、この件はいつかリベンジするんじゃないかなーと思ったりする。
いつものメンツは、まあいいとして、今回一番ぐっときたのは、心は乙女な男の子の恋愛話「おおかみさんお釜のぶんぶく茶釜の手伝いをすることになる」でしょう。美人だけど、ついてる人にしびれるとは思わなかった。あの乙女心は格好良すぎる。
いつかきっとすてきな人が現れてくれると嬉しいな。
ちなみに、今回のNo.1シーンは、間違いなく「にゃ」です。あの破壊力は……すさまじい。
オオカミさんととっても乙女な分福茶釜 (電撃文庫 お 8-14)
沖田 雅
アスキー・メディアワークス(文庫)
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