Home > ライトノベル > [山口幸三郎] 神のまにまに!―カグツチ様の神芝居

[山口幸三郎] 神のまにまに!―カグツチ様の神芝居

「じんえい」
「なんだよ?」
「すき」
「……うざ」

二十年前、神権を求めて姿を現した八百万な神々が、ある日突然失踪した。このままでは国内の産業に問題が生じると考えた政府は、神に取り憑かれた「ある意味」幸福な男・品部人永に、神様探しを依頼して……ペッポコ神と気の多い男が、人と神の間を取り持っていくお話です。

役に立たないけど、癒し系のかわいい神ヘッポコを連れて、その土地の神と人の諍いを仲介をしていくというお話は、とても好みなんですが……ちょっとだけ好みからずれてるところがあって、そこが致命的だったりするから(個人的にね)惜しいです。

とかいいながら、涙ぐまされましたけどね。

人からも土地の神からも疎外され、四面楚歌状態でありながら、それでもなお、逃げ出さずに立ち向かう人永がやりとげた策が見事でした。「かあさん」にじわり。
そのあとにだまされた!と叫びたくなったけど、いい意味でしてやられた感があって、にやりとしました。

では、何がダメだったかといったら、ヘッポコの扱いですね。
ネタばれになるので、あまりはっきりとは書きませんが、匂わす程度ならまだしも、あそこまでカードを全面的に切られたら、人永の努力が必要なくなっちゃう気がして(既に微バレしてるような)、どうにも興ざめてしまうものがありました。 普通にそのままでもお話としてはいけたと思うんだけどなー。

お話がつまらないわけではなかったので、余計に残念に思うのかも知れない。

第15回電撃小説大賞選考奨励賞受賞作。

神のまにまに!―カグツチ様の神芝居 (電撃文庫) - 山口 幸三郎

神のまにまに!―カグツチ様の神芝居 (電撃文庫)
山口 幸三郎

アスキーメディアワークス(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[山口幸三郎] [電撃文庫] [ライトノベル]

Home > ライトノベル > [山口幸三郎] 神のまにまに!―カグツチ様の神芝居

Trackback:0

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/3027
Listed below are links to weblogs that reference
[山口幸三郎] 神のまにまに!―カグツチ様の神芝居 from booklines.net

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [山口幸三郎] 神のまにまに!―カグツチ様の神芝居

Search
お気に入り

異形の王子と毒を吐く少女の恋の物語

4048700588

他人を寄せつけぬ毒を載せた言葉を吐いていた少女が、王子と伝承と出会ったことで、信じる思いを紡ぐようになる、その祈るような思いに涙しました。懐かしき人たちとの再会もまた素敵。→感想


それは血の繋がらない家族の物語。

4048700480

大きな山や谷があるようなお話しではないんだけれど、クセのある七人のきょうだいが共に暮らすその家には、じんわり温かい家庭がありました。それぞれ抱えているものはあるけれど、この家族ならきっと支え合いながら乗り越えてくれると信じてる→感想


それは「夢利き」が語る人の夢の物語。

夢の上(1) 翠輝晶・蒼輝晶 多崎礼

最高傑作級!辛くとも好きな人と共に歩める幸せ、あるいは人の夢に乗る幸せと切なさ。独立しながら、リンクする物語は、温かさに、人を想う気持ちに満ちあふれて、胸が熱くなる。人が人と出会うことの素晴らしさは、時に眩しくもあり、切なくもなるんだなと思いました。→感想


江戸時代。新たな暦を作る偉業を成し遂げた渋川春海の物語。

天地明察

最高傑作!碁打ちであり、算術家でもある男が、打ちのめされ挫折して挫折して挫折して、でも夢を忘れられず、立ち向かう姿に、どれほど興奮させられたか、泣かされたことか!さりげなく描かれる恋も素晴らしく、読み終わりたくないとこれほど思った作品はありません。 → 感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下

なかのひと

Page Top