場の主導権をあっさり掌握した美佳子さんは、秋晴に微笑みかけてくる。
高校生の娘がいるとはとても思えない、茶目っ気たっぷりな笑みで、
「ね、秋晴君?今度の連休、家に遊びに来なさいな。勿論、泊まり掛けで」
メイドや執事になるための専科である従者育成科に編入した見た目ヤンキーな秋晴が、お嬢様方と繰り広げるドタバタコメディ第八弾。今回は、ミスコン話と、朋美母が秋晴とセルニアを家に招待するお話です。番外編は、大地の罰ゲーム物語。
朋美の母・美佳子の強者っぷりが楽しかった!
娘の恋心に気づき、ライバルの存在に気づき、その三人を一堂に集めるあたりに、意地の悪さを感じますが、思わせぶりな言動に翻弄される朋美、セルニア、秋晴が転がされる様子が面白いったらないです。
特に、普段、お澄まししてる朋美が、乗せられた結果、ああも動揺するとはなあ。秋晴にドキドキするところとか、もう!
策士ってのは、策が練れない場面ではうまく動けないものなんですね。ま、うまく動けない理由は、いろいろな思いがあるからだってことが見えてきてニヤリです。
朋美もようやく自覚を露わにしてきたなー、と思ってたら、いきなりセルニアに宣戦布告をし始めるからびっくりしましたが、それを受けて朋美のライバルとなれたことをちょっと誇らしげに感じるセルニアも、なんか可愛いですね。個人的には、セルニア方面の話があまり見れなかったのが残念でしたが、ま、続編に期待しましょう。
番外編は、いつものように大地のお話。
罰ゲームで「女装」して秋晴とデートをすることになるんですが、ああ、もう心の動きが、とても乙女でたまりません。にもかかわらず、盛大な勘違いをするんだから、困ったものですが、そろそろ気づいてもいいころなんじゃないかなー。
「発見」した思いが、根本から覆されるらしい展開が今から待ち遠しいです。
れでぃ×ばと!〈8〉 (電撃文庫)
上月 司
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