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俺の妹がこんなに可愛いわけがない(3) / 伏見つかさ

「別に、珍しい話でもないでしょう。妹のことが心配でたまらなかったり、つい過保護に世話を焼いてあげたくなったり……そういうのは、好き嫌いを超越した、また別の感情だもの」
あるいは、それは、自身にも妹がいるという彼女だからこそ、言えた台詞なのかも知れない。
「……妹って、そういうものでしょう?」

イマドキの女子中学生らしい生意気な妹・桐乃が、実は隠れオタクだった。その秘密を知ってしまった平凡な兄・京介が、秘密を共有してしまったがために、いろいろと振り回されてる俺妹シリーズの第三弾。今回は、黒猫さんが桐乃の家にやってくるお話と、京介が麻奈実の家に泊まりにいくお話と、桐乃がケータイ小説を書くお話です。

読みはじめからニヤニヤしてしまう。桐乃と黒猫の友達模様って楽しいですね!文句ばかり言い合いながら、相手のことを認めてる様子が伺えるところなんてもうたまりません。ヒネクレてるからすぐ衝突しあうけど、忌憚なく言い合える友達がいることはいいことだ。

個人的に大好きな幼なじみ麻奈実との話も良かった。一緒にいてのんびりできる関係だってことが伝わってくるもんなあ。それでいて、時に意識しあうあたりが微笑ましいったらないです。
からかうつもりが墓穴を掘って、真っ赤になってしまうふたりのやり取りがとても大好きなんですが、妹とのやり取りがあったからこそ、気遣えるようになったところに、人の繋がりみたいなものを感じて……良かったです。

最後に、桐乃がケータイ小説に挑戦するお話は、まさかの兄妹デート模様に笑いが止まりませんでしたが、そこからの創作者を傷つけるような展開は、心痛むものがあったなあ。
それでも、傷ついたことを決して表にしない桐乃のために、兄と友人が人知れず動こうとするところに、彼らの思いが見えて、ちょっとうるっときました。頑張る人のために熱くなれる京介が格好よかった。

しっかし、相変わらず素直じゃない桐乃ですが、恋愛対象の年齢の下りとか、その他もろもろでお兄ちゃんへの好意が見えて、悶えまくりますね。次なる人生相談は、ターニングポイントになるらしいですが、強烈な引きのこともありますし、さて、どんなお話になるのかしら。

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈3〉 (電撃文庫) - 伏見 つかさ

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