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[樹戸英斗] グリモワールの契約者―終焉の騎士アルヴァレス

「ここにいるみんなが、あの夜の砂浜のあなたになる可能性があった。あなたのクラスメイトだってそうよ。わたしたちがすべての魔法書を回収するまで、この町に暮らす人たちはいつ危険にさらされるか知れない。でも、少なくともいまこの街路にいる人たちは無事でいるの。普段どおりいつもどおり、日常を謳歌しているの。それって素敵なことじゃない?」

魔法書を回収する仕事をしている金髪の美少女・リゼットと、彼女の使役する魔法書と半分だけ契約してしまった創也が、力を合わせて町に散らばった魔法書を集めるお話。「なつき☆フルスイング!」(→感想)の樹戸英斗さんの新シリーズです。

これは熱いお話だなあ。オーソドックスだけど、まっすぐな熱さが生み出す正義感がとても良いです。

小生意気なリゼットの態度は、ムカつくこともあるんだけど、町の人を守るというそのまっすぐな情熱には、ハッとさせられるものがあって、だんだんと憎めなくなるんですよね。
口の悪さに隠れて見えなかった優しさに気づくと、ああ、いいツンデレさんだと思うばかり。

一方、リゼットに振り回されてる創也は、流されてるだけのように見えるけど、彼もまた熱い男で。たとえ自分より強いとわかっていても、女の人を追いていくことなんてできないとして、魔法書の怪物に立ち向かう姿や、リゼットを思って動く姿に、とても熱い興奮を呼び覚まされました。

リゼットのライバルであるクールなミレイとのやりとりは、喧嘩するほど……という状態でしたけど、彼女がいたからこそ奮起できるという関係も王道ではありますがよかったですね。続きがでたら、ひょっとしたら恋の方面でもライバルに?なんて思ったりしてニヤリです。

いやあ、楽しかった。

グリモワールの契約者―終焉の騎士アルヴァレス (電撃文庫) - 樹戸 英斗

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