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ウィザーズ・ブレイン(7) 天の回廊(上) / 三枝零一

「ゲームの参加者全員、誰もが、他の参加者を利用したつもりになっとるんだろう」
つぶやき、新しいタバコを取り出して火をつけ、
「ま、我々も他人を笑えた義理ではないがな。……己の策に足下をすくわれんよう、せいぜい気を付けるとしよう」

大気制御システムの暴走による冬の時代、続く世界大戦の魔法災害によって、人類が滅亡の危機にある中、物理法則を操る魔法士たちの戦いを描くシリーズの第七弾の上。賢人会議がシティ・シンガポールと極秘会談を行う中、北極会戦が勃発するお話です。

これまで出番の少なかったファンメイとエドがメインとなるお話しになるのかな。黒の水の影響で不安定だったファンメイが、大分落ち着いて、元気いっぱいに動いてるのが微笑ましい。エド、そして厳戒態勢の中やってきたフィアと錬の子ども達の集まりは、とてもほのぼのしてて楽しかった。

そんな子ども達とは裏腹に、大人たちはいろいろあくどいことを考えていて、特にシティ・シンガポールは……政策にコンピュータを利用しているというのもすごいけれど、不安要素を無くす為に、あわよくば賢人会議をと考えるから不気味です。まさか魔法士専門の暗殺者がいるとは。いったいどんな力を持っているんだろう。

シティ・ロンドン、シティ・モスクワ、そして賢人会議といったところが、それぞれ相手を利用しようとして策をこらしているけれど、さて、どうなるのかしら。賢人会議の初外交は、かなり難航しそうですが、真昼がいれば……と思ったけど、真昼の策は、知り合いがその場に居なかったらうまくいくのが、彼からすると残念でならないだろうね。今回は、祐一さんですか。

その祐一さんは、大気制御衛生の秘密を探っているヘイズ、クレアと合流していましたが、こんなところでアリスにビンゴするとは思わなかった。それ以上に、起動した制御装置が……飛ばされた魔法士たちの運命が気になります。

それにしても、ファンメイがこんなに強かったとは予想外でした。ディー君が叶わなかったおかげで、セラがお怒りになってしまうところで笑った僕がいる。

ウィザーズ・ブレイン〈7〉天の回廊〈1〉 (電撃文庫) - 三枝 零一

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