Home > ライトノベル > [三雲岳斗] アスラクライン 11 めぐりあい異世界

[三雲岳斗] アスラクライン 11 めぐりあい異世界

「僕のことを知っているのか……?」
少女を見上げて、僕は訊いた。得体の知れない少女の招待に対する恐怖より、好奇心のほうが勝っていた。少女は、今度ははっきりわかるくらいに笑った。
「もちろんだ。あるいは私は、おまえ以上におまえのことを良く知っているかもな。二巡目の世界の夏目智春」

幼馴染の水無神操緒に取り憑かれた夏目智春が、兄・直貴の残した「イクストラクタ」を手にした事で、世界の真実へと立ち向かうことになるシリーズの第十一弾。今回は、戦いに敗れた智春が、一巡目の世界で彷徨うお話です。

面白くなってきたじゃないですか。
序盤から中盤にかけては、一巡目と二巡目の時系列や人間関係のズレに混乱してしまいましたが、繋がりが見えてくると、なるほどと思えるものがあります。

突然飛ばされて不安を抱えていたときに、嵩月と出会えたときの安堵感といったらなかったですが、そこであんな行動まで取るとは、正直、智春を見誤っていました。ちょっと唐突感があったけれど、嵩月はどうするのかと思ったら……、まったく。そこで遠慮しちゃうから、ダメなんですよといいつつ、そこがらしいとも言える。

一巡目で一番驚いたのが、智春の彼女と呼ばれる魔女がいるって話を聞かされたときですね。智春自身、いったい誰だと疑問に思ってましたが、読んでる僕も誰なんだろうと頭の中にはてなを浮かべながら読んでましたが、ああ、そうか!とポンと膝を打ちました。すっかり騙されたけど、たしかに彼女しかいないよなあ。
魔女と呼ばれるまでの時間を思うと、涙を誘われますが、ここで二巡目の智春と出会えて、本当に良かったねと言いたくなるものがあります。

嵩月の体に起きた変化や操緒が出てこないことから、機巧魔神の秘密が見えてきましたが……まだよくわからないなあ。鍵を握るのは、操緒ってことですか。どうやら次作が一巡目世界の後編になるらしいので、そこでさらに見えてくるものがあるでしょうね。今回と違って派手になるそうなので(今回の雰囲気も好きだけど)、とても楽しみです。

アスラクライン 11 (11) (電撃文庫 み 3-26) - 三雲 岳斗

アスラクライン 11 (11) (電撃文庫 み 3-26)
三雲 岳斗

アスキー・メディアワークス(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[三雲岳斗] [アスラクラインシリーズ感想一覧] [電撃文庫] [ライトノベル]

Home > ライトノベル > [三雲岳斗] アスラクライン 11 めぐりあい異世界

Trackback:1

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/2691
Listed below are links to weblogs that reference
[三雲岳斗] アスラクライン 11 めぐりあい異世界 from booklines.net
アスラクライン(11) めぐりあい異世界 from アマデウスの錯乱? 2008-10-12 (日) 09:47
アスラクライン(11) めぐりあい異世界

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [三雲岳斗] アスラクライン 11 めぐりあい異世界

Search
お気に入り

超能力者との恋と青春!

超能力者のいた夏 (メディアワークス文庫) - 寺本 耕也

超能力者といっても何が変わるわけじゃない。ちょっぴり驚くことも多いけれど、寮生活を共にするうちに打ち解けあう姿がすばらしかった。みんな魅力的でこんな寮に住んでみたいと、そう思える青春ものでした。→感想


糖度パネエ!

悪魔のような花婿 (コバルト文庫) - 松田 志乃ぶ

悪魔伯爵と呼ばれた男に嫁入りした泣き虫姫の新婚ライフ。可愛らしくていじらしくて気恥ずかしくてニヤニヤして、喧嘩すら微笑ましい。読んでて砂を吐きそうになるぐらい甘いやり取りばかりだけど、羨ましくて楽しくて続きが読みたい。大好き。 → 感想


青春の下校ライフ!

484013250X484013426X

男一人に女の子三人で下校する。ただそれだけのお話なのに、楽しんでる様子が伝わってきてほっこり温かい。毎日一緒にいるのに、ひょんなことから意外な素顔を見て……みたいなのはいいですね。ほんのりある恋愛要素もニヤニヤです。→ 一巻感想 / 二巻感想


江戸時代。新たな暦を作る偉業を成し遂げた渋川春海の物語。

天地明察

最高傑作!碁打ちであり、算術家でもある男が、打ちのめされ挫折して挫折して挫折して、でも夢を忘れられず、立ち向かう姿に、どれほど興奮させられたか、泣かされたことか!さりげなく描かれる恋も素晴らしく、読み終わりたくないとこれほど思った作品はありません。 → 感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下

なかのひと

Page Top