「ソフィアさん。まとめます。アーサー部長さんは」
セロンが言った。
「その〝五十の蜂〟という〝何か〟を、この学校在学中に手に入れたいと熱望しているわけですね。そしてそれは、話を聞くかぎりではこの学校にある可能性が高い、と」
「ええ、私はそう思っているわ」
「そして、部長さんのために捜してあげたいと」
ソフィアは、小さくうなずいた。
クールなセロンと、おとなしいけど正義感あふれるメグミカ、セロンの親友にして熱血なラリー、すらりとした長身でラリーの幼馴染のナタリア、人当たりのよい皮肉屋ニック、好奇心旺盛な情報屋ジェニーという男女三人ずつのグループが集まる新聞部が活躍する学園コメディ。
今回は、演劇部の副部長ソフィアの恋のお相手が探しているという、「五十の蜂」捜してほしい、という依頼を受けて、というお話。
先日の事件からほとんど時間が経っていませんが、それはともかく、メグミカと一緒の部活にいられるというだけで、幸せをかみ締めてるセロンの姿に、何ともいえない思いを感じてしまいます。奥ゆかしすぎだよ!
ラリーがついつい前に出るというか、思いっきり後押しをしたいというか、そういう気持ちになるのがよくわかる。
で、「五十の蜂」という謎の言葉を、ソフィアの恋のために探すんですが、一番熱心だったのがメグミカってのが楽しかったなあ。困ってる人がいるなら助けてあげたいと思う気持ちが、こうまで前面に出てきてくれると、いっちょやってみるか、って気になりますよねぇ。乗せられたみんなの頑張りが、部活動というか仲間というか、そんな盛り上がりを見せてくれて楽しかった。
まあ、セロンなんかはメグミカの言葉で頑張りすぎちゃったりするんだけど、その分、ちょっといい目も見たよねってことで。うふ。
謎の言葉の解決については、どこか力技な感じがあったけど、恋に対してどこか臆病だったソフィアに対して、メグミカが自身の恋愛論を説いてくれるところがすっごいよかった。あれはソフィアからしたら、大いに後押しされただろうなあ。同じ思いを抱えてたセロンは、可哀想でしかたなかったけど(笑)。ラリーよ、慰めてやってくれ。
まあ、これまで共に行動してきたことで、少なくともいい印象はもたれてるんだから、がんばろうね、セロン!という応援をしたくなるお話でした。
さて、次はどんなことをやるんだろう。夏休みは、まだまだ続くようなので、別荘にでも行くのかな?
とても楽しみですね。
メグとセロン 3 (3) (電撃文庫 し 8-26)
時雨沢 恵一
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