Home > ライトノベル > [七飯宏隆] タロットの御主人様。4

[七飯宏隆] タロットの御主人様。4

「あら。なかなかの美形ですwね。秋人様には劣るとも勝りませんけど!」
みんなの複雑な反応は、籐子様の簡潔な感想がすべて物語っていた。
「う、うそだろ……!?」
そこに写っていたのは、すらりとして背の高い、少々鼻のつく笑みを浮かべた、とってもきれいな顔立ちの―
男、だった。

オチこぼれ陰陽道の占家・秋人が、バラ撒かれてしまった二十二枚のタロットカードを集めて封印するお話の第四弾。次なるタロットは……男?ということで、悶々と秋人が悩んでいたら、「宮殿」が怪しい動きをし始めて……というお話です。

おおっと、まさか、こっち側から動いてくるとは思わなかった。クイーンことアメジスティアの地位も、それほど磐石ってわけじゃないのか。プライドと、アメジスティアよりも高い地位を持つネイヴの嫌味に、拳を震わせてましたが、そのネイヴの動きが嫌らしいですねぇ。

有力な占家が動き出して……と、秋人たちが動けなくなるような包囲網が徐々に感じられて、さあどうなる状態なのに、秋人たちがいつもどおりの痴話喧嘩三昧だから、まったくもう、って思います。せっかく、『隠者』のカードを持つ結夏がサインを出してたのに。
様子がおかしいってのは気づいていても、それがいつもの騒ぎにまぎれてしまうのは、この面子のいいところでもあるんですけど、今回はそれが裏目に出ましたね。

ちなみに、個人的に一番好きなシーンは、結夏と秋人が、幼いころのエピソードを語り合うところでした。小さいころって、からかわれたら、反射的に残酷な仕打ちをしちゃうこともあるんだけど、それをちゃんと取り戻す秋人の優しさが、微笑ましい。こりゃ結夏が目を離せなくなるわけだよねぇ。早いところ、素直になっちゃえばいいのにとニヤリ。

で、六人目のタロット主は、散々匂わせていたとおり……と思ってたのに、まさかまさかの方向に進んでいかれて、意表つかれまくりでした。なるほど、今度は団体戦になるわけか。
ただ、既に力を覚醒させている相手と異なり、こちらは意思の疎通すら間々ならない状態で、さらに人質といってもいい人が連れて行かれてしまったので、ここから秋人がどう立ち向かっていくのか。続きが気になります。

タロットの御主人様。 4 - 七飯 宏隆

タロットの御主人様。 4
七飯 宏隆

アスキー・メディアワークス(文庫)
Amazon | bk1 | 楽天


関連エントリー
[七飯宏隆] [タロットの御主人様。感想一覧] [電撃文庫] [ライトノベル]

Home > ライトノベル > [七飯宏隆] タロットの御主人様。4

Trackback:0

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/2414
Listed below are links to weblogs that reference
[七飯宏隆] タロットの御主人様。4 from booklines.net

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [七飯宏隆] タロットの御主人様。4

Search
お気に入り

虜囚の姫と疎まれる第二王子の旅路を描くファンタジー。

花守の竜の叙情詩 (富士見ファンタジア文庫) - 淡路 帆希

オーソドックスではあるんですが、各キャラの心の変化が丁寧に描かれていて、とてもいい。切ないお話ではあるんですが、最後の心に温かいものが残りました。大切にしたい思いが詰まってるお話です。 → 感想


まさかこんな素敵な青春物語が読めるなんて!

電波女と青春男 (電撃文庫)電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

甘酸っぱく、時に遣りきれない思いに苛つくこともあるけど、高いところから飛んでしまうような青春模様が素敵でした。笑いも沢山あるし、ほんと面白かった。とてもオススメ。


聡明であるが故に孤独な少女プルーデンスと、蒼い衣をまとった名無しの吟遊詩人が、鳥の塔に至る迷宮の謎に挑むファンタジー

鳥は星形の庭におりる (講談社X文庫―ホワイトハート)

世界観といい雰囲気といいハマりまくりです。知識を持つが故に、両親や兄から疎まれて、家族といても孤独を感じていた少女なんですが、それをぐっと堪えて、誇り高さを忘れない姿勢が素敵でした。続きが出てくれると最高に嬉しいです。→感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下


十八番目の皇女という立場から、何も手にすることができなかった月華が、心の内に「龍」を飼う涼狐の剣舞に惚れて、剣を手にする中華風ファンタジーのボーイ・ミーツ・ガール。

DRAGONBUSTER 1 (1) (電撃文庫 あ 8-13 龍盤七朝)

淡々と語られている物語だと思っていたのに、気づけば引き込まれています。溜め込んだエネルギーが、次なる巻で爆発してくれることでしょう。背筋がゾクゾクするほど、楽しみでなりません。→感想

なかのひと

Page Top