Home > 文学・歴史・その他 > [有川浩] 別冊 図書館戦争(1)

[有川浩] 別冊 図書館戦争(1)

「……おい、小牧」
「何?」
「俺は笠原とのことはお前にしか言ってなかったはずだぞ。何で隊の奴らが知ってんだ」
「どうせ早晩ばれたって。だから先に告知しといてあげたよ。それに柴崎さんに話が回った時点で歯止めなんて利くわけないし?」
「お前なぁ!」

戦う図書館員たちを描いたシリーズのスピンオフ。帯に「恋愛成分が苦手な方は、購入をお控えください」なんてかかれてるぐらいだから、どれだけ、悶えさせてくれるのかと思ったら、期待以上でしたよ!とっても甘くて、とっても楽しくて、頬が緩むのを止めることができないのに、電車で読み始めてしまった僕は、どうすればいいのだ。
読みたい気持ちを必死に抑えて、家まで我慢しましたが、それでよかったと思います。思う存分、キャーキャーいいながら、転げまわることができましたから。

収録されてるお話は以下の四篇。

  • 彼女らしいことができないと悩む郁の可愛さが爆発する「明日はときどき血の雨が降るでしょう」
  • ひょんなことから、堂上の家族と会うことになった「一番欲しいものは何ですか?」
  • 男女として最後まで進めないふたりが、すれ違ってしまう「触りたい・触られたい二月」
  • ようやく一線を越えたら、とある家庭の問題に遭遇してしまう「こらえる声」
  • 一緒に住みたい。その思いが、意外な形ですれ違う「シアワセになりましょう」

もうね、どれもこれも楽しくてしょうがないです。一生懸命だったり、拗ねたりする郁がほんと可愛いし、大人な態度を見せてくれつつ、郁を大切にしてる様子がありありと伝わってくる堂上も、ほんと素敵。このふたりのバカップルっぷりは、周囲のからかいの対象になるけど、そりゃ、これだけシアワセそうな二人を見てたら、からかいたくもなりますよね。楽しそうな素振りが、とても微笑ましい。

ちなみに個人的に好きなシーンは、正月に、郁がはじめて堂上の家族と会うことになったときのシーン。何とか気に入られようとして、やっちゃったーーーー!なところに、大爆笑。
堂上の妹も強烈だけど、この妹さんとなら、仲良くやれそうだよねぇ。

そして、もちろん、一番好きなシーンは、最後の堂上の「提案」です。くわー、こういうことやってくれるから大好きだ!頭パニック状態になる郁の様子にニヤニヤニヤニヤしまくり。

ああ、楽しかった。図書館戦争のベタ甘さっぷりが好きなら、文句なしでオススメです。まあ、図書館戦争読んでる人なら、手に取らないことはないと思うけど。

別冊一冊目は、主人公二人が中心となったお話でしたが、あとがきによると、二冊目はほかの登場人物も予定しているのだとか。ええ、もちろん、僕が期待するのは、柴崎×手塚ですよ。今回も各話で、ちょっとずつ二人の空気を見せてくれてましたけど、これをぜひとも進展させて欲しいものです。あ、あと、できれば、玄田と折口もお願いしたいなあ。
どうなるのか、とても楽しみ。

別冊図書館戦争 1 (1) - 有川 浩

別冊図書館戦争 1 (1)
有川 浩

アスキー・メディアワークス(単行本)
Amazon | bk1


関連エントリー
[有川浩] [文学・歴史・その他]

Home > 文学・歴史・その他 > [有川浩] 別冊 図書館戦争(1)

Trackback:5

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/2356
Listed below are links to weblogs that reference
[有川浩] 別冊 図書館戦争(1) from booklines.net
「別冊 図書館戦争 I」有川 浩★★★半☆ from 藍麦のああなんだかなぁ 2008-04-10 (木) 22:53
「別冊 図書館戦争 I」有川 浩 メディアワークス ISBN:9784048670296 さて、今日からアニメが始まるのに合わせたように(合わせた...
別冊図書館戦争1 from 乱読日記 2008-04-13 (日) 17:24
別冊図書館戦争 1 (1) 有川 浩 by G-Tools ふらりと本屋に行ったら、見っけちゃいました♪ そ...
別冊図書館戦争 from Alles ist im Wandel 2008-04-14 (月) 00:04
別冊図書館戦争 1 (1)有川 浩 アスキー・メディアワークス 2008-04売り上げランキング : 38Amazonで詳しく見る by G-Tools...
「別冊 図書館戦争1」を読む from 怪鳥の【ちょ†『鈍速』飛行日誌】 2008-04-18 (金) 19:21
「別冊 図書館戦争1」 有川浩/著(アスキー・メディアワークス刊) 本ブログ勝手に推奨作家、有川浩さんの代表作――図書館戦争のスピンアウトという位...
『別冊図書館戦争・1』の感想 from 空夢ノート 2008-04-21 (月) 20:38
『別冊図書館戦争・1』有川浩・著/徒花スクモ・画/アスキー・メディアワークス/『俺が好きになったのはそういう女だったから仕方がない』私が今までに読んできた...

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > 文学・歴史・その他 > [有川浩] 別冊 図書館戦争(1)

Search
お気に入り

異形の王子と毒を吐く少女の恋の物語

4048700588

他人を寄せつけぬ毒を載せた言葉を吐いていた少女が、王子と伝承と出会ったことで、信じる思いを紡ぐようになる、その祈るような思いに涙しました。懐かしき人たちとの再会もまた素敵。→感想


それは血の繋がらない家族の物語。

4048700480

大きな山や谷があるようなお話しではないんだけれど、クセのある七人のきょうだいが共に暮らすその家には、じんわり温かい家庭がありました。それぞれ抱えているものはあるけれど、この家族ならきっと支え合いながら乗り越えてくれると信じてる→感想


それは「夢利き」が語る人の夢の物語。

夢の上(1) 翠輝晶・蒼輝晶 多崎礼

最高傑作級!辛くとも好きな人と共に歩める幸せ、あるいは人の夢に乗る幸せと切なさ。独立しながら、リンクする物語は、温かさに、人を想う気持ちに満ちあふれて、胸が熱くなる。人が人と出会うことの素晴らしさは、時に眩しくもあり、切なくもなるんだなと思いました。→感想


江戸時代。新たな暦を作る偉業を成し遂げた渋川春海の物語。

天地明察

最高傑作!碁打ちであり、算術家でもある男が、打ちのめされ挫折して挫折して挫折して、でも夢を忘れられず、立ち向かう姿に、どれほど興奮させられたか、泣かされたことか!さりげなく描かれる恋も素晴らしく、読み終わりたくないとこれほど思った作品はありません。 → 感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下

なかのひと

Page Top