「ここで生徒会からお知らせがあります。期末試験明け、クリスマスイブの二十四日は終業式ですね。その後、体育館にて、有志でクリスマスパーティを行います!」
「カップルさんたちはもちろんのこと、恋に迷えるそこのキミ……気になる誰かを誘えないキミ。ロマンチックなイブの聖夜を、想うあの子をこの機会に誘ってみないか?」
世間がクリスマスムードになり始めたころ、失恋大魔神となった北村が、クリスマスパーティを開くと言い出して、というお話。
ああ、もう、はじめの停学が終わったことを喜ぶ竜児と大河のやり取りが、すっごいいいなあ。クリスマスを楽しみにする「いい子」モードな大河がとてもかわいくて、ドーナッツを天使の輪のように掲げるシーンとかイラストとか見てると、これで付き合ってないなんて詐欺だと思ってしまいますね。
で、クリスマスイベント。気になる人がいても、積極的に声をかけることができないふたりからしたら、イベントにかこつけて誘うことができるんだから、いいタイミング……と思ったら、みのりんが絶賛へこみ中で、読んでて、こう、何とかしてあげたいのに、何もできないもどかしさが伝わってきて、とても、苦しい。
いったいみのりんに何が、ということに気づいてるのは、亜美だけのようですが、竜児も大河も気づいてないからこそ、つらいんだろうなあ。時にみせるハイテンションなノリが(ムーンウォークとか)、楽しくも痛々しく思えました。
ともあれ、クリスマスには、みなにハッピーな気持ちになってほしいと願い、思い、期末試験があるにもかかわらず、それをおろそかにしないで、クラスのみならず学校の生徒が一丸となって、イベントの準備をするところとか、ほんと良かったなあ。ひとつのことに向かって、全力を出し切るような、青春っぷりが、すっごいです。こちらの気持ちまで盛り上がってきちゃいましたよ。
今までどこかしらで切ない思いを胸にしてきた女の子たちだから、クリスマスという魔法で、少しずつでもいいから幸せを手にしてほしいと思っていたら、まさか、まさか、ここにきて、こんな怒涛の展開が待ってるとは思いもしなかった!
いったい、どうする、どうなる?
自分の思いに気づき、泣きじゃくる大河と、自分の思いを秘めて、何も言わせなかったみのりんと、裏に回りながら、でも諦めきれない思いを見せる亜美と。どの子の思いもわかるだけに、なんともやるせないです。
ここからどうなっていくのかわかりませんが、できれば、全員が幸せを手にしてほしいと、そう願いたくなります。
とらドラ 7 (7)
竹宮 ゆゆこ
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