くそっ。
どうしてくれる。どうしてくれよう。
俺の気持ちにも、火がついちまったじゃねーか!負けるのが大嫌いだった昔の俺を思い出しちまったじゃねーかよ!
学校で才色兼備として有名な道明寺美幸が、小学生を追い回している?何事かと竹田春海が声をかけたら、騎馬戦の練習だと言うことで……。彼女に引っ張り込まれて、できたばかりの騎馬戦同好会が、野球でいう甲子園に該当する、夏の川中島の大会に挑むお話です。
これは面白い……けど、物足りない。
タイトルそのまま騎馬戦で、重騎馬は馬三名、上に武者が一名、軽騎馬は馬と武者が一名(ようは肩車)といった具合に、一チーム最大八名で騎馬をつくり、大将を取り合うという設定。
はじめは美幸の熱意が空回りっぽくなってるんですが、だんだんと彼女に引っ張られて熱中して行く様がいいです。もちろん、人数が少ない上に、経験者も少ないチームですから、そう簡単に勝てるわけないんですが、わかっていても悔しいものは悔しい。そういう思いが見えて、心に火がつくシーンが良かったです。
チームメイトも個性豊かで、知識は豊富な六月が、熱意で空回り気味な美幸のサポートをしたり、双子姉妹が息のあったところを見せたりなどありましたが、試合シーンが少なかったのがなあ……。戦いに挑むまでが熱いだけに、試合で弾けるものがなかったのが、物足りなかったです。せっかくライバルがいるのに……
この終わり方だと、続編で冬の戦いが描かれるのかなと思わなくもないですが、そこではもうちょっと試合シーンが見たいですね。
キバセン! (ファミ通文庫) (ファミ通文庫 ゆ 2-6-1)
ゆうきりん
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