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天啓のパルティア 星の花嫁が祝福する / 真朱那奈

「だったらどうして!」
「姫巫女殿が、女王の瞳をしているからだ」
ハルバートがまっすぐな視線で答える。
「余の愛らしい姫君、掌中の薔薇であるのみならば、余は姫巫女殿を守ることだけを考える。だがいまの姫巫女殿は、ジニアの女王だ。余はルンゲートの次期皇帝として、女王が民のために下した決断を、蔑ろにすることはできぬ」

王家の巫女姫の予言により、次期皇帝ハルバートの后候補に大抜擢された聖女パルティアが、不吉な宣託を回避するために、大切な人を守るために、奮闘するシリーズの第五弾。今回は、ガイエンの陰謀を阻止するために、パルティアがフェンデネルへと旅立って……というシリーズ最終巻です。

時に感情に引きずられてしまうことがあるけれど、そんな彼女だからこそ、信頼してくれる人もいるんだろうなあってのが見えたところはよかったです。メルキアとの信頼関係は、王道だけどグッとくるものがある。
パルティアは多くの人に支えられていて、パルティアもまた他の人の支えになっている。いいですね。

ただ……ラグーが不遇でなりません。叶わないと知ってなお支えたくなる思いは、重々わかるだけに、切なくなります。ある意味、パルティアひどいと思わなくもない(惚れた弱みってやつですな)。

ともあれ、行き当たりばったりのようであっても、諦めなかったからこそ願いが届き、みなの祝福を受けることができたパルティアとハルバートには、末永くお幸せにと言いたいです。よかった。

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