「ともかく、その豹隠党の再浮上と後宮内での物盗りが偶然なのかそうではないのか調査の必要がある。そこで、まず予がふたたび内人見習いとなり、後宮内を調べることにしたのだ」
「って……それで、なんでわざわざまた女装して……」
選宮女制度により、後宮の尚功香班(お香係)に属することになった並外れた嗅覚を持つ露露の甘い恋と陰謀に巻き込まれる物語の第二弾。今回は後宮で物盗りが発覚して、露露に嫌疑が向けられるお話です。
やばいぐらいニヤニヤした。思いを素直に表す露露は、ほんと可愛いな。ドギマギしながら、会いたい思いでいっぱいになったり、意識しすぎてギクシャクしたりと、乙女心満載なところが楽しかった。
寒月も、始めは余裕をかましてからかっていたのに、ちょっとしたことから不安になったりするんだから、まったく恋は人を強くも弱くもするもんだなと思った次第です。このふたりは、ほんとうにもう……(にやにや)。
さて、物盗りの嫌疑をかけられて、というあたりから、調査に乗り出すのが女装したかの人というあたり、ちょっとおかしいよね!と思いつつ、楽しんでました。普段ブレーキが利かない感じの露露が、志龍と一緒だと、いろいろ悩んで振り回されるから面白いです。
今回の窃盗事件と王妃誘拐事件が意外な繋がりを見せた……と言いながらも、なんというか、こう、サクっと終わってしまったのは物足りないところでもあります。まあ、いうなれば、アタヤ族とリョウケンビを出すためってところだったんでしょう。特に露露について、これから大変な事になりそうだなというのが見えてきたのは、とても不安にさせられます。
それでもきっと、寒月と一緒であれば……そう思いたくなるラストでしたね。気を失いたくなるほどのドキドキが最高でした。
花は後宮にあり! 正妃誘拐と血赤のかんざし (B’s‐LOG文庫) (ビーズログ文庫 た 1-7)
高丘しずる
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