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死神姫の再婚 飛べない翼の聖女 / 小野上明夜

「改めて、誕生日おめでとう、アリシア……」
「あ、ありがとう、ございます……」
「十五歳のお前に、もう触れられないのが悔しいが……その分十六歳のお前に、たくさん……俺だけが、触れたい……いいよな……?」

没落貴族にして「死神姫」と呼ばれる怪奇小説大好きなアリシアと、暴君と名高いカシュヴァーン・ライセンが結婚したら、というちょっとコミカルな夫婦生活を描いたシリーズの第八弾。今回は、調査のためにラグラドールへ向かったら、アリシアが<翼の祈り>の本拠地にさらわれて……というお話。

もうね、カシュバーンとアリシアのいちゃつきっぷりが、たまらないですよ。なんですか、このバカっぷるは!アリシアの誕生日祝いを兼ねた春のお祭りやお屋敷などで、隙あらばアリシアを抱擁しようとするカーシュのこらえ性のなさっぷりが、可愛くてしょうがない。
一方のアリシアも「お腹が痛い」に慣れてきたのか、もうちょっと……とか思うようになってきたから、ニヤニヤが止まらなかった。この二人はみてて、ほんと楽しいな。

さて、そんな楽しいときの後に、アリシアがさらわれてしまうことになったんですが、ここで<翼の祈り>の聖女と出会ったのは、大きな事になりそう。死神姫という噂を訊いたら、誰だって構えるんですが、出逢うと打ち解けて行く展開は、いつもながらいいものでした。
アリシアと話すことで聖女が変わり、アリシアも家族と離れたことで、より家族をいとおしく思うようになって、うん、素敵でした。

それにしても、若干の不安を思わせるのは、ディネロを担ぎ出そうとする輩が動き出しそうなところなんだよなあ……忠誠心といえば聞こえはいいけど、暴走されると大変な事になりそうで、不安いっぱいです。

次回は、ティルのいるレイデン地方に向かうのかしら?ノーラとの仲が順調な様で、こちらも楽しみな恋物語です。今回、ティルは、ノーラに対して格好いいところ見せてくれたしなあ。セイグラムもなんだか認めてきてるみたいだし、さて、どうなるかしら。

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