Home > ライトノベル > [日日日] アンダカの怪造学(5) 嘘つき魔女の見つめる未来

[日日日] アンダカの怪造学(5) 嘘つき魔女の見つめる未来

風邪で寝込んでいた伊依が久しぶりに高校へ行ったら、古頃大祭なるものが開催されるという話を聞いた。いわゆる学園祭みたいなもので、人気投票により一位となる出し物をした団体には、校長が願いをかなえてくれるという。ランキング一位となるための熾烈な争いがあるだろうけれど、お祭りは楽しそうだ。
そう思っていた伊依だが、自分が休みの間に、なぜか企画の代表者として伊依が入っていて、しかも途中投票でランキング 6位であるらしく……

「怪造生物は友達」という伊依と「怪造生物は楽するための道具」という魔女こと鬼京、さらに争いを好まないという罠奈たちが、投票一位をかけて古頃大祭に挑むお話です。何が起こるのかという不安と、学園祭のワクワク感が伝わってきますね。

お祭りを引っ掻き回してくれる「亜玉の魔女」こと無城鬼京がいいですね。やってることは迷惑極まりないし、非常に悪役なんですが、一本信念が通っているせいか、とても華があります。伊依に感情移入しながら読んでいても、鬼京の言葉には惹かれるものを感じました。
おかげで虚島罠奈の印象が薄かったんですが、罠奈と伊依のやりとりの微笑ましさは、心に残ったなあ。

異なる意見を持った人たちと、考えをぶつけ合うことで、自分を見つめなおして成長していく展開は、戦いで相手を倒す展開よりも面白かったですね。特に悪党が、捻くれながらも伊依に対して塩を送るところや、切磋琢磨していくところがほんと良かったです。

ただ、最後の会話の部分が弱く感じました。理想はいいんですが、説得力に欠けるので、う~ん。伊依の信念が「布教」っぽくなっちゃうのもなんだなあ。とても盛り上がっていっただけに、尻すぼみな印象になってしまったのが、非常にもったいないです。

メインが古頃大祭の話とはいえ、さらにアンダカの「憤怒」と「悲哀」の争いが関わってくる展開だったので、シリーズ最長となるぐらいボリュームがありますが、あまりボリュームを感じずに読めましたね。というか、微妙に書き足りないんじゃないかと思うところがあったので、もっと長くするか、分けてもよかったんじゃないかな。

個人的には、もうちょっと学園祭っぽい雰囲気を前面に出してくれたら、と思いました。新メンバーがきたおかげで、いつものメンバーに出番があまりなくて、友人同士のワイワイガヤガヤが物足りないです。
あ、でも舞弓のメイド服のシーンは最高に笑いました。血影さんグッジョブ!

そういえば、珍しく伊依が嫉妬するシーンがありましたが、やっぱり遊は特別なのかな。今回登場したふたり+伊依、遊で、何かしら発展するものがあったりするのか、ちょっと楽しみだったり。

楽しみといえば、意外な人たちに繋がりがあったり、衝撃な事実が発覚したり、さらには総長が動き始めたということで、これからの展開がとても楽しみですね。これから波乱が起きそうな感じではありますが、伊依には信念を曲げずに頑張って欲しいものです。

アンダカの怪造学〈5〉嘘つき魔女の見つめる未来 (角川スニーカー文庫) - 日日日

アンダカの怪造学〈5〉嘘つき魔女の見つめる未来 (角川スニーカー文庫)
日日日

角川書店(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[日日日] [アンダカの怪造学感想一覧] [角川スニーカー文庫] [ライトノベル]

Home > ライトノベル > [日日日] アンダカの怪造学(5) 嘘つき魔女の見つめる未来

Trackback:5

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/1342
Listed below are links to weblogs that reference
[日日日] アンダカの怪造学(5) 嘘つき魔女の見つめる未来 from booklines.net
アンダカの怪造学 5 嘘つき魔女の見つめる未来/日日日 from ラノベ365日 2007-01-08 (月) 02:27
アンダカの怪造学〈5〉嘘つき魔女の見つめる未来日日日 角川書店 2006-12by G-Tools 【再建した古頃怪造学校で学園祭が開催された。人気投票...
アンダカの怪造学〈5〉嘘つき魔女の見つめる未来 from 愛があるから辛口批評! 2007-01-19 (金) 16:35
アンダカの怪造学〈5〉嘘つき魔女の見つめる未来 作者: 日日日 出版社/メーカー: 角川書店 メディア: 文庫 「お互いの主張をぶつけあうってなんだか青...
アンダカの怪造学Ⅴ from 読了本棚 2007-02-13 (火) 11:53
崩壊した古頃怪造高等学校が再建された。開校最初の行事・学園祭に伊依ら学生達は大張り切り。だが、虚界では憤怒大公と悲哀大公が、泥沼化する戦争状態の決着を古頃...
アンダカの怪造学〈5〉嘘つき魔女の見つめる未来 from MOMENTS 2007-03-10 (土) 22:06
読了。 古頃怪造高等学校文化祭を舞台にした、虚界の大公「悲哀」と「憤怒」の代理戦争。そしてその裏で進行するヴェクサシオンの目論見。 ラストが結構衝撃的な引...
[書評][日日日][アンダカの怪造学][アクション][神秘/奇跡/魔法][魔物/妖怪][★★★★]アンダカの怪造学(5)笛吹き男の夢見る世界 from いつも感想中 2007-05-10 (木) 21:05
アンダカの怪造学〈5〉嘘つき魔女の見つめる未来 作者: 日日日 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2006/12 メディア: 文庫 ストーリー 新...

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [日日日] アンダカの怪造学(5) 嘘つき魔女の見つめる未来

Search
お気に入り

超能力者との恋と青春!

超能力者のいた夏 (メディアワークス文庫) - 寺本 耕也

超能力者といっても何が変わるわけじゃない。ちょっぴり驚くことも多いけれど、寮生活を共にするうちに打ち解けあう姿がすばらしかった。みんな魅力的でこんな寮に住んでみたいと、そう思える青春ものでした。→感想


糖度パネエ!

悪魔のような花婿 (コバルト文庫) - 松田 志乃ぶ

悪魔伯爵と呼ばれた男に嫁入りした泣き虫姫の新婚ライフ。可愛らしくていじらしくて気恥ずかしくてニヤニヤして、喧嘩すら微笑ましい。読んでて砂を吐きそうになるぐらい甘いやり取りばかりだけど、羨ましくて楽しくて続きが読みたい。大好き。 → 感想


青春の下校ライフ!

484013250X484013426X

男一人に女の子三人で下校する。ただそれだけのお話なのに、楽しんでる様子が伝わってきてほっこり温かい。毎日一緒にいるのに、ひょんなことから意外な素顔を見て……みたいなのはいいですね。ほんのりある恋愛要素もニヤニヤです。→ 一巻感想 / 二巻感想


江戸時代。新たな暦を作る偉業を成し遂げた渋川春海の物語。

天地明察

最高傑作!碁打ちであり、算術家でもある男が、打ちのめされ挫折して挫折して挫折して、でも夢を忘れられず、立ち向かう姿に、どれほど興奮させられたか、泣かされたことか!さりげなく描かれる恋も素晴らしく、読み終わりたくないとこれほど思った作品はありません。 → 感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下

なかのひと

Page Top