「……本が、そうしたいと望んだから」
「もしや……」
コウはゆっくりと、綴に対して確認するように言葉を紡ぎ出した。
「……君も、祖母上と……同じ能力を持っている……のか?」
本の声が聞こえる少女・紙村綴が、呪いの本を探す探偵・猫目コウと出会い、魔導書を追うお話です。
うーん、イマイチかなあ。
図書館の貸し出し期間を過ぎてもなお、返却しない少女の話をしていたら、その子が事件にあって、というところから、同じ本を借りていた人が、同じようにみな事件に巻き込まれてるところが見えてくるところとか、わくわくしてたんだけど、本の謎を巡るというよりは、異能者たちが集まってバトルするお話がメインだったので、ちょっと期待はずれでした。
コウという存在についても、不気味さをかもし出してるけど、行動そのものについていえば、別に何があるわけでもないし、変に彼を出すよりかは、魔導書の世界に関わった綴が、事件を通じて成長していく姿を描いてくれたほうが良かったかも。いや、一応そういう感じではあるんだけど、ピンチがピンチに見えないのでどうもね……。
好みから外れてたこともあって、なかなか楽しめませんでしたが、憧れていたクラスメイトとの間に、ちょっとしたすれ違いが生まれてからのお話とかは良かったので、学園ものなお話になるんだったら、面白くなるかもしれないですね。次シリーズとかあったら読んでみたいと思います。
第12回スニーカー大賞優秀賞受賞作。
黒猫の愛読書 I -THE BLACK CAT’S CODEX- 隠された闇の系譜 (角川スニーカー文庫 209-1)
藤本 圭
角川グループパブリッシング(文庫)
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