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[土屋つかさ] 放課後の魔術師(5) スパイラル・メッセージ

「説明している暇がない。大丈夫」
播機さんを見る。
「君は、必ず僕が守るから」

同じ年の教師・秋津安芸が論理魔術師だと知った播機遥が、彼に師事して論理魔術を学んでいたら、論理魔術を世間に知らしめようとする≪鴉≫が手を伸ばしてきて……という日常と魔術が交差するシリーズの第五弾。今回は、遙に<完結した円環>から<査問>の要請がつきつけられて……というお話。

あー、もう楽しいなあ。
ラブレター事件はとてもお約束だけど、これほどまでに近くにいても、やっぱり不安はあるんですね。恋の動揺が魔術の暴走を生み、安芸がそばにいると絶好調でプリンを作る遙に、ニヤニヤが止まらない。
そんなお姉ちゃんを見て、安芸に嫉妬していじわるすることはあっても、決して悲しませることはしない仄香も、可愛くてしょうがなかった。

そんな遙の査問もさることながら、<完結した円環>が<蒼>のジェシカ・システムに手を出し始めるところから、一気に面白くなりましたね。昔の知り合いみたいな人たちが出てくると、理事長まで揺れるものを見せるから、いったい過去に何があったのかと興味津々にさせられる。

二年前の悲劇がキーとなってるところから連想できない自分はどうかと思いましたが、追い詰められたときに見せた姉妹の愛の言葉に痛快さを覚えて、さらには好きな人を信頼する気持ちの真っ直ぐさにやられるばかりでした。

いやあ、面白かった。まだまだ過去にはいろんな出来事があるように思いますが、このあたりはイギリスに渡ってから語られるのかな。「魔女」のことも気になるし、続きが楽しみですね。

それにしても、会長はいったい何者なんだろう……。不覚にも格好いいと思ってしまった僕としては、今後の彼の動きが気になります。

放課後の魔術師  (5)スパイラル・メッセージ (角川スニーカー文庫 208-5) - 土屋 つかさ

放課後の魔術師 (5)スパイラル・メッセージ (角川スニーカー文庫 208-5)
土屋 つかさ

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