「それがクルーズとどう関係があるんですか?」
「播機さんと<円環>の査問は、<翠>の日本における本拠地である、ある島で行われる。その島まで、クルーズ船でいくんだ。往復で三泊四日の旅になる」
「え、じゃあ秋津先生と二人で行くんじゃないんですか?デートじゃないの?」
「当然だよ!」
同じ年の教師・秋津安芸が論理魔術師だと知った播機遥が、彼に師事して論理魔術を学んでいたら、論理魔術を世間に知らしめようとする≪鴉≫が手を伸ばしてきて……という日常と魔術が交差するシリーズの第三弾。今回は、<円環>からの査問の要請を受けて、遙が安芸たちと共に、<翠>の元へ向かって……というお話。
積極的すぎないようにと思いながらも、からかったりしているうちに、ドキドキする遙が可愛いなあ。それに気づかぬ安芸はどうかと思うけど、姉だけじゃなく遙の妹にまで邪魔されてたとは思わなかった。さりげない包囲網にニヤリとさせられる。
で、査問と称して<翠>の管轄に向かうわけですが、クルーゼというのはいいですねぇ。孤立した場所だから何が起こるかとワクワクさせられます。しかも、仄香の力も届かないところだから、船内で<鴉>が動き出したときには、どうなるのかとドキドキ。
特に誰が敵かってのがよく見えないから(怪しい動きする人もいるし)、「今」差し出された手が、いつひっくり返されるかと思うと……。
ジェシカシステムすら狙われる中、明かされた真実は衝撃的なものでしたけど、それでも自分たちの誇りを忘れない魔術師たちの行動は、印象的でした。逆に言うなれば、<鴉>になびいた人って、純粋すぎるのかしら?と思わなくもない。
遙の力の一端も見えてきて、ちょっとだけ安芸の気持ちも変わってきたかな。今回感じた「キープレイ」について、安芸が真剣に向き合うことがあってくれると嬉しいですね。頑張れ、遙!
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