Home > ライトノベル > [永森悠哉] 多重心世界 シンフォニックハーツ 上.独声者の少年

[永森悠哉] 多重心世界 シンフォニックハーツ 上.独声者の少年

すべての住人が複数の人格をもつ惑星アーモネイディアでは、多くの人格を持つものが優秀であるという格差が生み出されていた。人格を五つもつものは遊んで暮らせる特権階級で、二つ、三つしか持たぬものは、厳しい労働に耐えねばならなかった。
そんな二つ、三つしか持たぬ人格の同級生にすら軽蔑されていたのが、ソロ・カーツェルだった。彼はまれにみるたったひとつしか人格を持たない独声者だったのだ……。

これは面白いですね。一人の人間に人格が複数あるという世界なので、始めはちょっと混乱しました。同じ人を指すのに名前が違ったりするから、登場人物が少なくても「今」誰なのかちょっとわかりにくくて。とはいえ、段々と整理されていくので、中盤以降は気にならなくなりましたが。

そんな世界観を取り除けば割とストレートなレジスタンスものといった感じ。まだ本格的な戦いは始まっていないものの、熱さを感じます。さらなる熱い展開を予感させてくれます。

独声者の孤独や苦しみがとてもよく伝わってきて、悪く言えば傷のなめあいに陥るところをぎりぎりのところで、頑張ろうとする姿や、そんな彼を導こうとするレジスタンスの人たち説得に出てくる気持ちがとても印象的でした。
できれば、手を取り合ってレジスタンスに入ってくれればと思いましたが、あの場面の切なさにグッときて、その後に続く事実に驚愕しました。ここで続かれるとは……。

早いところ続きが出ることを祈ります。
第10回スニーカー大賞<奨励賞>受賞作。

多重心世界 シンフォニックハーツ 上.独声者の少年 - 永森 悠哉

多重心世界 シンフォニックハーツ 上.独声者の少年
永森 悠哉

角川書店(文庫)
Amazon | bk1


booklines エントリー
永森悠哉

Home > ライトノベル > [永森悠哉] 多重心世界 シンフォニックハーツ 上.独声者の少年

Trackback:3

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/1099
Listed below are links to weblogs that reference
[永森悠哉] 多重心世界 シンフォニックハーツ 上.独声者の少年 from booklines.net
多重心世界シンフォニックハーツ上 独声者の少年 永森悠哉 from ねれの巣 2006-09-03 (日) 19:11
第10回スニーカー大賞 奨励賞受賞作です。さて・・・何から突っ込んで良いやら。あ
多重心世界 シンフォニックハーツ 上.独声者の少年 from ライトノベルっていいね 2006-09-29 (金) 19:13
多重心世界 シンフォニックハーツ 上.独声者の少年 著者 十文字青 イラスト BUNBUN レーベル 角川スニーカー文庫  デビュ...
多重心世界 シンフォニックハーツ 上.独声者の少年 from MOMENTS 2007-06-12 (火) 23:55
衝撃のどんでん返し! といか、長大なプロローグな上巻 住まう人間の誰もが多重人格者の世界。それぞれに異なる人格を活用し繁栄を誇る裏側で、上層と下層に...

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [永森悠哉] 多重心世界 シンフォニックハーツ 上.独声者の少年

Search
お気に入り

異形の王子と毒を吐く少女の恋の物語

4048700588

他人を寄せつけぬ毒を載せた言葉を吐いていた少女が、王子と伝承と出会ったことで、信じる思いを紡ぐようになる、その祈るような思いに涙しました。懐かしき人たちとの再会もまた素敵。→感想


それは血の繋がらない家族の物語。

4048700480

大きな山や谷があるようなお話しではないんだけれど、クセのある七人のきょうだいが共に暮らすその家には、じんわり温かい家庭がありました。それぞれ抱えているものはあるけれど、この家族ならきっと支え合いながら乗り越えてくれると信じてる→感想


それは「夢利き」が語る人の夢の物語。

夢の上(1) 翠輝晶・蒼輝晶 多崎礼

最高傑作級!辛くとも好きな人と共に歩める幸せ、あるいは人の夢に乗る幸せと切なさ。独立しながら、リンクする物語は、温かさに、人を想う気持ちに満ちあふれて、胸が熱くなる。人が人と出会うことの素晴らしさは、時に眩しくもあり、切なくもなるんだなと思いました。→感想


江戸時代。新たな暦を作る偉業を成し遂げた渋川春海の物語。

天地明察

最高傑作!碁打ちであり、算術家でもある男が、打ちのめされ挫折して挫折して挫折して、でも夢を忘れられず、立ち向かう姿に、どれほど興奮させられたか、泣かされたことか!さりげなく描かれる恋も素晴らしく、読み終わりたくないとこれほど思った作品はありません。 → 感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下

なかのひと

Page Top