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[神崎リン] イチゴ色禁区 2. 秋の神具の奪いかた

新しく出来た神社の神具を、神主共々に送り届ける。ただそれだけのことなのに、正樹と亜美が呼ばれるとはどういうことだろう。たしかに神主は、現在の玉城家の長の孫娘ではあるが……。
疑問に思いながらも任務に就いた正樹たちだが、よりによって神具を第三者に奪われてしまった。取り返すための手段として、亜美が思いついたのは、なんと狂言誘拐で……?

極秘扱いの神具を取り返すために、逃げる敵を追いつつ、味方からも隠れねばならない状態に陥る正樹たちの物語なんですが、まあ、何ていうか、事件そのものよりも、11歳の亜美と 19歳の正樹のやりとりが楽しくてしょうがない。相手をからかいつつ、時に相手の反応に戸惑う姿がたまりません。

前作よりも、より正樹の本音が見えてきたかな。亜美を傷つけてはいけないという思いが、強迫的なまでに伝わってきますが、彼女がいたからこそ、今の自分でいるのであれば、しかたないですよね。亜美の気持ちも同じかな?
仲良く喧嘩する姿が微笑ましい限り。

過去の自分と同じ思いをしている人がいたら、どうするか。決して相手を追い詰めず、でも心細いところに声をかけてあげる。たったこれだけのことなのに、なんて難しいんだろうと思いますが、うまく相手をした正樹がかっこよかったですね。

相手の思惑が掴めないまま物語が終わってしまったような気がしますが、ふたりの仲については、とっても満足です。テンポは相変わらずですが、前作よりも読みやすくなってますね。
次はどのあたりに絡んでくるのか楽しみだなあ。

イチゴ色禁区〈2〉秋の神具の奪いかた - 神崎 リン

イチゴ色禁区〈2〉秋の神具の奪いかた
神崎 リン

角川書店(文庫)
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