今にも雪が降りそうなクリスマス。オレたちはいつものメンバーでパーティを開いていた。お酒を飲んだり、花火をやったりと楽しんでいたとき、突然、黒ずくめの男が現われ、撃たれた。
意識を取り戻したとき、全員揃ってはいたが、そこは見知らぬ場所で、しかも『調停者』は奪われていて……
『調停者』の力を軍が利用しようとするお話。まあ、あれだけの物を軍が利用しようとしないはずがないので、ある意味、当然ですよね。
いきなり撃っておいて、協力してくれという態度は、武力を使い慣れてる者の特性がよく出ていますね。力で押すだけではなく、情を通じて懐柔していく点に大人の汚さを思わせます。
ただ、あまりにもあからさまなのが、もったいない。もうちょっと自然なやり取りができれば、内部分裂と併せて、樹たちにもいろいろな迷いが見れて面白くなったんじゃないかな、と思ったり。
今回も伊緒と相馬の『調停者』の使いっぷりに、凄さを感じさせてくれますね。ただ、樹のすごさがあまり伝わってこないんですよね。やってることはすごいだけに、細かい描写がもうちょっと欲しいところです。
まあ一番の不満は、ラブがないことですが。あのときの伊緒と樹はどこへいったんだ?このあたりはホント何か欲しかったです。
最後の戦闘シーンなど、全員のコンビネーションなどはとても惹かれるところがあるんですが、いまいち盛り上がりに欠けるので、もったいない気分でいっぱい。
個人的には好きな雰囲気なので、もうちょっとがんばってほしいかな。そろそろ『調停者』の秘密が出てきそうな感じがあるので、次は期待できるかもしれないと思うと、楽しみですね。
リバーシブル〈2〉魔眼の砦
水月 昂
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