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[水月昂] リバーシブル 1.黒の兵士

プレイヤーがテロリストとなり、与えられたミッションをクリアしていくネットワークゲーム「マスケラ」。某国の軍隊で使っている戦闘シミュレータを基にしていると言われるだけあって、かなり良くできたゲームだった。
俺たちは部活と称して、放課後は空き教室に集まり、夜は夜で寮内で、そのゲームに没頭していたが、ある日、メンバーの一人が消息を絶ち「マスケラ」を動かす装置も消えていて……

アンダーグラウンドで流通している戦闘シミュレーションゲームにハマった高校生たちが、リアルな世界でも騒動に巻き込まれていくというお話。
アニメにしたら映えそうな描写が多かったですね。出だしを読んだとき、甲殻機動隊のシーンが浮かんできました。

わかり易すぎる伏線や、与えられた情報からの察しが悪すぎるなど、まだ練りきれてないところがありましたが、読みやすく、雰囲気は好みでした。ちょっとストレートすぎるので、もう少し捻ってくれると良かったかな。
リアルとバーチャルの使い方がうまく、どこかドライでありながら、熱くなれるという現代っぽさもいいですね。

個人的には、ダキニの活躍が少なかったのがもったいないと思いました。せっかくの人工知能マスコットなので、うまく活用できるシーンがあると面白くなりそう。まあ、あまり便利すぎるのも考えものなので、バランスが難しいところだとは思いますが。

あまり目立たなかった恋愛要素ですが、感情を表に出さない伊緒が小悪魔に変わるシーンはとても良かったので、このあたりもっと書いて欲しかったなあ。シリーズものなので、次作以降に期待しましょう。

第9回角川学園小説大賞奨励賞受賞作。

リバーシブル 1.黒の兵士 - 水月 昂

リバーシブル 1.黒の兵士
水月 昂

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