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[宮崎柊羽] 神様でゲーム ソラ/ホシ/カゼ/ヒビ

鈴木が持ち込んできたドンジャラで、俺がつい挑発に乗ってしまい、負けた人は勝者の言うことを何でも聞く、という勝負に乗ってしまった。まさかまさかのスペシャル技で、全員が敗退して……鈴木が考え出した罰ゲームは、〝学園内に108個あるエンブレムをすべて見つけ出すこと〟そして、それを成し遂げるまでは〝山口さん家の三軒隣の鈴木君の言うことを何でも聞く〟というものだった。
一刻も早く、罰ゲームを終わらせたい俺たちは、学園中に散らばっているエンブレムを調べ始めたが……

「願いの植物」の芽が出た人の願いをかなえて花を咲かせたら勝ちという、という神様と多加良たちのゲームのお話の短編集。今回は、エンブレム探しで秘密の部屋を見つけてが……「ソラニノバステ」、多加良を宇宙人と呼ぶ少女の目的はなにか?「ホシニノバステ」、生徒会室を荒らした猫を捉えようとしたが……「カゼニノバステ」、みんなが自分に隠し事をしていると感じたが羽黒は……「ヒビニノバステ」という四編が収録されてます。

いたっていつもどおりの神様ゲームでしたね。そういう意味では、安定してますが、ちょっと物足りないかしら。せっかくの短編集なので、「神様とゲーム」みたいに、美名人が主役となるラブコメを入れてほしかった(美名人大好きっ子)。

いや、「ヒビニノバステ」は、願いの植物じゃなく、羽黒が主役となるお話だったんですが、どうしても羽黒が主役になると、はっちゃけないんですよねー。何気にまじめだし、暗い過去があるし。
とはいえ、そんな彼女が、大切な仲間と交流を深めたという展開は、良かったねといいたくなる温かさがありました。

「願いの植物」でいったら「ホシニノバステ」が一番好き。多加良を宇宙人だと思い込んだのは、思い込みたかったからという少女の切実な願いは、心打たれるものがありました。多加良の言葉は、子供には難しいような気がしますが、それでも前を向かせることができたのは、ほんと良かったですよね。いつかきっと彼女は、自分の世界を、他の人に見せてくれると思います。

さてさて、次なる長編では〝衣替え〟をして夏服バージョンになるらしいですよ。楽しみですね。

神様でゲーム―ソラ/ホシ/カゼ/ヒビ - 宮崎 柊羽

神様でゲーム―ソラ/ホシ/カゼ/ヒビ
宮崎 柊羽

角川書店(文庫)
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