叶野学園からスタートして、指定されたポイントを通過して、また叶野学園へ戻ってくるという学校行事ウォークラリーが始まった直後、多加良は、魔人によって地形を変えられた叶野市を舞台としたすごろくに、強制参加させられることになった。叶野市を元に戻すため、卵から孵った鎧人形のタマちゃんを連れて、すごろくを始めた多加良だが、次から次へと難題が襲い掛かり、さらには、願いの花の問題もついてきて……
人の願いが叶ったら咲く花を摘んだら勝ち、という神様と多加良たちのゲームのお話第六弾。今回は願いの花+魔人ギエナのすごろくをクリアしていくお話です。
いやあ、翠星石口調なタマちゃんがいい味出してたなあ。ちょっと生意気だけど、素直なおかげで、ついつい多加良や美名人の地雷を踏んでいくところが笑えます。悪い事をしたなと思ったときは、しゅんとなるんだけど、すぐに切り替えられる明るさがかわいかったですし、段々と成長していくところも良かったですよね。
多加良や美名人との掛け合いも面白くて、レギュラーになってくれたらいいのにと思うほどでした。
そんなタマちゃんをつれて、すごろくが始まった訳ですが、これがまたとても良かったですね。大切なものについての認識の違いから、母親の愛情に飢えていた少年が心の温かさを知っていくお話や、人との係わり合いから生まれる重さを嫌いながらも、羽黒という友人を忘れられない少女のお話など、すごろくの課題を乗り越えながら、大切なものを手にして、願いの花を咲かせていく展開は、素晴らしい限り。
タマちゃんにも秘密があって、彼女(?)の成長の鍵が、すごろくの鍵でもあり、我が儘なだけのように思えた魔人にも、実は……的なところから、大切なものを思い当たらせていくところも良かったです。ほんときれいでしたね。
ただ、ちょっと長いと思ったのも事実で。
このシリーズは、過程こそ違えど、パターンがすべて同じなので、一冊に三回も願いの花の話があると……。いい話だと思うだけに、途中で長く感じてしまうところがあるのは、もったいなく思いました。
これはあれかな。一番気になるかのう様の話が、ぜんぜん進まないから、余計にそう思うのかな。思わせぶりなのはいいけど、そろそろ、この辺りの話が進んで欲しいですね。
あとはもうちょっと、恋愛方面に行ってくれれば……と思う僕は、美名人さんらぶー。
神様ゲーム 6 (6)
宮崎 柊羽
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