苦節の時がついに終わろうとしている。二週間後に生徒会長選挙を控え、俺はあらゆる準備を怠らなかったがそこへ現れたのが、例によってかのう様だった。今回のゲームは雨の神から逃げ出した〝雨の鳥〟を捕まえるというもの。
さらには、生徒会長に立候補したライバルの胸に、願いの植物が咲き……
人の願いが叶ったら咲く花を摘んだら勝ち、という神様との多加良たちのゲームですが、今回は生徒会長選挙、雨の鳥探し、願いの植物と、多加良たちに多くの問題が降りかかる物語です。
いやあ、面白かった。
いつもは面白いながらも、長いなと思ってしまうんですが、今回は始めから最後まで、だれることなく読ませてくれました。シリーズで一番分厚いって言うのに、すごいですね。
悲願の生徒会長になるために、必死になる多加良が楽しい。普段は冷静なのに、鈴木がからむと途端にムキになるところは、実は選挙でマイナスなんじゃないかと思ってましたが、なかなか面白い結果でしたね。いや、まあ、誰もが予想するとおりだと思いますけど。
一番印象に残っているのは、雨の神である雨緒の心境の変化でしょうか。人間に対して見下していた目をしていたのに、人と触れ合うにつれて、少しずつ変わっていくところが、とてもよく伝わってくるんですよね。自分のためではなく、他人のためにプライドを呑み込む姿が素敵でした。
願いの植物を抱えた人たちの確執や、多加良のやり取りは、ちょっとクサかったけど、熱い想いのやり取りにしびれました。「涙」がキーとなって、関わる人たちの問題を解決していく展開は、素晴らしかったです。
不満を言うのであれば、いつものメンバーの活躍が少なかったことでしょうか。登場人物が多かったし、多くの問題を抱えていたので、しかたないところではあるんですが、もうちょっと各メンバーを活躍させて欲しかったかも。
ま、このあたりは今後いろいろあるだろうから、そちらで期待かな。最後にぽつりと出てきた多加良についてのことが気になりますが、さてさて、どうなることやら。
神様ゲーム〈5〉カミハナミダヲサガスベキ?
宮崎 柊羽
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- 読了。 う~ん、さすがに展開のワンパターンさが辛くなってきた感じ。 2年になった多加良らの生徒会長選挙は、理事会の鶴の一声でいきなりワケの分からないゲーム...








