「この俺が、無策でおまえの前に出てくるわけがないだろう。俺はな、力を手に入れたんだよ ― 魔神を滅ぼすための力をな!」
彼の豪語に、エルバはちらりとルナの表情を見た。ルナの表情は、困惑に包まれていた。何を言っているのか理解できない、という風に。
彼は握った左手を持ち上げた。
「見せてやる ― 幻影の鬼神の力をな!」
魔王のレンズを手にする八名のうち、勝ち残ったものの望みを叶える―レンズをとおして悪魔を召喚する異能者たちが繰り広げる八眼争覇の物語の第八弾。今回は、町に流れた殺人鬼の噂が、かつての敵を思い出させて、そして現れた敵が、なんと魔神とは別の、それでいて魔神と同じような力を持つレンズを手にして、というお話です。
いやあ、一気に動いてきましたねぇ!
八眼争覇参加者の残り四人のうち、三人が手を組んでる状況だったので、残り一人をどう倒していくのか、という話になると思ってたのに、仇敵が復活して、しかも魔神に対抗すべくレンズを手に入れてるんですから、面白くないわけがない。
はじめは、魔神のレンズの優位性を疑わなかったエルバたちが、侮れないことに気づいて、追い詰められていくところには、どうなってしまうのかと思ったら、突如正義の味方が現れてくれるから楽しいんだ。真面目に登場しているはずなのに、力が抜けるものを感じる正義の味方が、まさかかの人だったとは。
サクラが懐いて、それに嫉妬めいたものを見せるエルバってのは、妙に新鮮な気分。っていうか、エルバ、おまえ、テッキ姉さんはどうするんだ……?
ともあれ、どこか軽い面白さを見せつつも、抉り殺人鬼やら、エルバの消滅した記憶、テッキの不調など、不吉な影が多々漂っていたわけですが、それが一気に襲い掛かってくる終盤の展開がすごかった。幻影の鬼神レンズ話だけでも十分面白かったのに、最後にあんな衝撃が待ち受けているとは……。
我を忘れるほどの憎しみを抱えながら、守らねばならぬ人を人質にとられたテッキは、エルバは、どうするんだろう、どうなるんだろう。特にテッキは、手を上げたことが心の傷にならないか心配だなあ。
エルバたちだけじゃなく、サクラもまた別の形で戦うことになりそうですね。
これは続きが楽しみで仕方ありません。
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関係ないけど、オーラン人変装セットがほしいと思いました。
べ、別につけてみたいとか思ったわけじゃないんだからね!
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