「そんな……そんな、ことは、私、ただの女の子で、あなたみたいなすごい悪魔を縛りつけるのは、嫌だ……」
「お前はとうにわたしを縛っている。それを罪だというのなら、お前はもう罪人だ」
美形嫌いの冒険大好きっ子・ジャスティンと、超美形だけど怠惰な悪魔・レクスが繰り広げるラブコメファンタジーの第三弾。今回は、校長会から招待を受けて、ジャスティンと生徒+悪魔たちが、学校対校試合へとむかうお話です。
思わず頬がゆるむ楽しさですね。
女の身でありながら校長など……という大人の男達の思惑を受け止めて乗り込むジャスティンもジャスティンなら、学校対抗でたくましい姿を見せてくれるシェルズバーン・カレッジの生徒たちも生徒たちだ。
お勉強はぎりぎりかもしれないけれど、くぐった修羅場の数は違うと言わんばかりに、他校の生徒の罠をくぐり抜けて、倍にして返す手腕に拍手喝采したくなる。
悪魔たちも(船酔いしながら)何かと手伝いつつ、騒動も起こしてくれてましたが、レクスが色気を振りまきながらも、人間らしいところを見せてくれたのが印象的だったかな。その分、他の悪魔の様子などから、悪魔という種の残酷さも伝わってきましたが。
ジャスティンが感じた寂しさは、はたしてレクスに伝わるのかしらと興味津々。
レクスとジャスティンがいい雰囲気を醸し出してる中、横恋慕するんだかしないんだかなユリアンの様子は見ていて楽しい。無防備なジャスティンを護ってあげる様は、王子のようですが、いいところは全部レクスにもっていかれてしまうところが不憫すぎて笑える。
今のところは、味方のようなところにいるけれど、今後どういう立ち位置になっていくのか気になるところですね。
さて、告白してきたメルヴィンのおかげで、自分の思いを自覚し始めたような気がするジャスティンですが、まだまだみんなと一緒という感じではあるかな。次もきっと、彼女の胸をドキドキさせるような出来事が待ち受けてるに違いないと思って、続きを待ちたいと思います。
悪魔のソネット 豪華客船は悪魔と一緒 (角川ビーンズ文庫)
栗原 ちひろ
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