あの場所にいけば、如何な帝国の後ろ盾があるとしても、パシュラールも手を出せない。ミリアンにも保護が、カナギも情報を得ることができるだろう。期限付きの旅だとわかっているカナギは、セロフの案内で、一行は闇魔法協会本部を目指した。
だが、そこで、カナギたち一行は囚われ、ミリアンは眠りの中に、カナギは、闇魔導師の教主を中心とする議場へと連れて行かれ、取調べを受けることになり……
魔物の力の影響を受けて病弱となったカナギと、正体不明な詩人ソラ、魔導師として覚醒したばかりのミリアンの三人が、不死者を探すシリーズの第三弾。今回は、闇魔法教会本部へと向かうお話です。
毒草にやられて倒れてるシーンで登場する主人公ってどうよ、と思いながら、笑いが止まらない。そんなカナギと、のらりくらりと話をかわすソラとのやり取りは、相変わらずの楽しさでした。側にいるミリアンが、この空間を心地よく思う気持ちがよくわかる。
そのミリアンが、今回いろいろと心の動きを見せてくれてましたね。目的とは違う道を示されて戸惑いを覚えたところで、自分の気持ちに気づいたんだろうなあ。穏やかな優しさに包まれるよりも、二人と共にいることを選ぶ感情を見せてくれたことが、とても嬉しかったです。
そういえば、さりげなく、恋心っぽいものも見せてくれてましたよねー。洋服チェックで、彼の視線を気にする姿にやられました。
一方、どこか行く度にトラブルに巻き込まれるカナギは、魔物を取り入れながら生きてる(病弱だけど!)って状態が、闇魔導師たちの好奇心を刺激しちゃって、いろいろ面倒なことになってましたけど、「生きる」ということに貪欲な姿が、熱く、心打たれるものを感じました。
心を持たないといい続けるソラや感情をあまり見せないミリアンが、彼の姿を追ってしまうのがわかるなあ。
そういえば、カナギ側もミリアンについて、チラッと思うところを見せてくれましたね。最後のだっこイラストとか、にやにやニヤニヤしっぱなしでした。あー、たまらん。
お話としても、帝国と「黒いゆりかご」が動き始めたところで終わってるので、これからが楽しみな感じですね。それにしても、ミリアンの隠された素性が気になる……
オペラ・フィオーレ 花よ荒野に咲け
栗原 ちひろ
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