「静蘭、さっきの話、本当なのね?絳攸様は本当に御史台に拘束されたのね」
「はい。お嬢様たちが帰還される少し前に」
藍州に行く前に、清雅が秀麗を見て嗤った意味がわかる。
容赦なく次々と先手を打ってくる。でも、まだ間に合う。
「今から登城してくるわ」
清雅の手によって投獄された絳攸を弁護すべく、秀麗が動き……というところから語られる黎深と絳攸の親子話。
なるほど、まじめな絳攸が投獄されるって何で?と思ったけど、そういう理由か。弁護を買ってでた秀麗に対して、皇毅許可を出しつつ、秀麗自ら手を引くと予言するぐらいだから、どれほどのことかと思ったけど、ある意味当たり前というか、なんというか。考えるまでもなく黎深は仕事してないもんなー。
まあ、このあたりはどうでもよくて、黎深と絳攸の親子関係が見えていくところがとても良かった。なまじ天才肌なもんだから、当たり前のことが理解できてない、ってことが他人に理解されない黎深も、大変なものがあるよなあ。説明するような人じゃないから、拗れたらそのままだし、そんな黎深を尊敬している絳攸が、あることについて見誤るのも仕方ないところではあると思いました。
お互い思いあっているのに、すれ違っていたところには、なんともやるせないものがあるんだけど、実は……と黎深の深い愛情が見えてくる過去話に、じわりとくるものがあります。現在だと、秀麗から逃げ回ってて、かっこ悪いことこの上ないのに。いや、考え合ってのことなんだけど、愛情が裏返りまくる姿には、涙を誘われるものがあるとかないとか。
黎深だけじゃなく、百合もまた、親としての愛情あふれる姿を見せてくれて、なんだよ絳攸、幸せじゃんかよと思ったり。
ただ、絳攸の身に降りかかったことをひっくり返すのは容易じゃなくて、さすがの秀麗も……と思ったけど、ぎりぎりのところで、皮一枚を繋いだ手腕はさすがというべきか。なんていうか、以前のように、目的のために暴走していたほうが、勢いあって面白いけど、先のことを考えて、きっちり動くってのもいいですね。秀麗の成長が見えます。
憎いと思いながら、どこか尊敬するものを感じる上司との関係がどうなっていくのかは気になるところですが、もうひとつ、恋愛方面もどうなっていくのか気になるなあ。お互い思いあっているのに、もはや埋められないくらいの距離を感じて、なんとも切ないものを感じます。まあ、ここであっさり恋に転ぶようであったらつまらないんだけどね。
さてさて。
これで、藍、紅に手が伸びて、さらには王にまで手が伸びそうな感じがありますが、リタイヤするのかと思った例の人が、あっちで動くっぽいので、どう引っ掻き回してくれるのか、楽しみです。
彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく
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Comment:1
- No Name 2008-06-19 (木) 17:12
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かなり冷静な感想ですね。
私もあの二人はくっついてもいいのに・・・ってかんじです。
このまま続いてほしいです。




