清雅の態度に毎日腹立たしいものを感じて、布団やら麺やらに八つ当たりしまくっている秀麗が、その清雅と組んで仕事をすることになった。内容は、後宮入りするという藍家の十三姫暗殺計画の背後関係を暴く事。いざとなったら、十三姫の代わりに死ねとまで言われた秀麗は、通常業務をこなしつつ、暗殺計画について調べ始めたが……
秀麗の怒り方に笑いまくりです。料理材料相手にひたすら当たりまくる姿に、静蘭ですら怖いと思うんだから、読んでて楽しい限り。こうやって怒りが表に出るあたり、素直ですよね。最近、歳相応な姿が見れなかったので、そう言う意味では、清雅も役に立っているのかもしれない。おかげで、今日もまた布団さんの悲鳴が聞こえるわけですが。
そんな清雅と組んでの仕事ですが、最終的に案件さえ片付けられれば、協力する必要はないということで、ほとんど別行動。裏に何かあるのはわかっていても、それが何なのかわからないので、イライラさせられましたが、さりげなく秀麗を囮とする清雅の鬼畜っぷりがいいですね。登場する人たちに、ここまで嫌われまくる人ってのも珍しい気がする。
ただ、時に秀麗の事を認めるような言動があったりするので、ちょっとだけ気持ちの変化があったのかなと思わなくもないけど。
清雅を見返すためというのもあるけれど、晏樹がさりげなく鍛えてくれているおかげで、秀麗も駆け引きとか覚え始めてきたかな。このあたりの話や、言われたことが何を意味するのかと考えながら動くところなど、いろいろと秀麗の成長が見えてくるのが嬉しい限り。
嬉しいといえば、こんなところにいるの!な人に会えたのが、すごい嬉しかったのは、僕だけじゃないはず。
今回、一番印象的なのは、やっぱり楸瑛かな。ヘタレといいたくなるぐらい、王と家の間で揺れる様は、弱々しく思いました。名というものは、それほどまでに重いものなんだと感じますね。後宮に送り込まれてきた藍家の十三姫も、魅力的な人であっただけに、家のことに縛られるところが切なく思いました。
それにしても、秀麗のおとーちゃんが出てきたラストは、すごいカッコよかった。おそらく思いには気づいていただろうけれど、それでも側にいたのは、側にいることを許したのは、哀れんだからじゃないんだろうなあ。
一旦は退いたけれど、きっと取り戻してくれるはず。そう信じられるものがありました。
取り戻すといえば、劉輝も動くみたいですね。周囲の王に対する信頼がやや落ちてるだけに、どこまでいけるのかわかりませんが、諦めず取り戻してほしいですね。
彩雲国物語―青嵐にゆれる月草
雪乃 紗衣
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