自分がしたことに後悔はしていない。けれど……。
ふと暗い感情が湧き上がるときがあるが秀麗の前に、突然ひとりの男が現われた。
「俺さー、あんたにガツンと結婚申し込んでこいって言われたんだけど」
妙な置物をもった頭の軽そうな男は、言うだけ言ってさっさと帰ってしまったが……
軽いコミカルな展開ではありますが、ところどころに出てくる秀麗の揺れる思いがグッときますね。謹慎中でも、毎日のように町に出て人々の話を聞いて回る秀麗の頑張りが素敵です。たとえ強がりでも前向きになれるって、すごいですよね。
正義を貫くということが、甘さにつながると残酷になるという真相に後味が悪くなるところでしたが、そこをきっちりカバーしてくれるところが秀麗ですね。ああ良かったと胸を撫で下ろしました。やっぱりいいなあ、応援したくなる人です。
一方、新キャラの秀麗に結婚を申し込んだタンタンこと蘇芳。ひょんなことから秀麗に引っ張りまわされる事になって、これがまた面白い。過保護な静蘭がこっそり(?)サポートするので、逃げ出すこともできないという悲惨さが面白いです。
とはいえ、ただのおちゃらけキャラというわけでもなく、時折見せる切れ味が素敵です。いいキャラだなあ。
ただ、物語の中でいまいち不明瞭だったのが、天才画家である碧幽谷に依頼をするという劉輝のほうの話。碧一族が碧幽谷の情報をまるで明かさないので、何をしたいのか何をしているのかが途中でよくわからなくなって、ちょっと混乱しました。どちらの理由もわかるんですが、もうちょっと早いうちに情報が欲しかったかなあ。
今回一番面白かったのは悠舜の人となりですね。あらゆる人物を手で転がしてる感じがたまりません。あの紅尚書ですらいう事を聞いてしまうし、秀麗の父についての話も笑わせてもらいました。まさに後光が見えます。最高でした。
最後の最後でまた大波乱が起きてるようで、夢に近づいたと思ったらまた一歩後退どころか、大変なことになってきたといったところでしょうか。秀麗がいったいどう切り抜ける……じゃないな。どう突っ走っていくのか楽しみです。
彩雲国物語 紅梅は夜に香る
雪乃 紗衣
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- 彩雲国物語 紅梅は夜に香る 雪乃紗衣 角川ビーンズ文庫 from ねれの巣 2006-09-06 (水) 17:03
- 新章開始ですね。王都にて謹慎中の秀麗ですが、まぁこのお嬢さんじっとしてませんねぇ
- 彩雲国物語 *紅梅は夜に香る from 隠れヲタク的日々日常 2006-11-13 (月) 22:58
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