Home > ライトノベル > [雪乃紗衣] 彩雲国物語 紅梅は夜に香る

[雪乃紗衣] 彩雲国物語 紅梅は夜に香る

自分がしたことに後悔はしていない。けれど……。
ふと暗い感情が湧き上がるときがあるが秀麗の前に、突然ひとりの男が現われた。
「俺さー、あんたにガツンと結婚申し込んでこいって言われたんだけど」
妙な置物をもった頭の軽そうな男は、言うだけ言ってさっさと帰ってしまったが……

軽いコミカルな展開ではありますが、ところどころに出てくる秀麗の揺れる思いがグッときますね。謹慎中でも、毎日のように町に出て人々の話を聞いて回る秀麗の頑張りが素敵です。たとえ強がりでも前向きになれるって、すごいですよね。
正義を貫くということが、甘さにつながると残酷になるという真相に後味が悪くなるところでしたが、そこをきっちりカバーしてくれるところが秀麗ですね。ああ良かったと胸を撫で下ろしました。やっぱりいいなあ、応援したくなる人です。

一方、新キャラの秀麗に結婚を申し込んだタンタンこと蘇芳。ひょんなことから秀麗に引っ張りまわされる事になって、これがまた面白い。過保護な静蘭がこっそり(?)サポートするので、逃げ出すこともできないという悲惨さが面白いです。
とはいえ、ただのおちゃらけキャラというわけでもなく、時折見せる切れ味が素敵です。いいキャラだなあ。

ただ、物語の中でいまいち不明瞭だったのが、天才画家である碧幽谷に依頼をするという劉輝のほうの話。碧一族が碧幽谷の情報をまるで明かさないので、何をしたいのか何をしているのかが途中でよくわからなくなって、ちょっと混乱しました。どちらの理由もわかるんですが、もうちょっと早いうちに情報が欲しかったかなあ。

今回一番面白かったのは悠舜の人となりですね。あらゆる人物を手で転がしてる感じがたまりません。あの紅尚書ですらいう事を聞いてしまうし、秀麗の父についての話も笑わせてもらいました。まさに後光が見えます。最高でした。

最後の最後でまた大波乱が起きてるようで、夢に近づいたと思ったらまた一歩後退どころか、大変なことになってきたといったところでしょうか。秀麗がいったいどう切り抜ける……じゃないな。どう突っ走っていくのか楽しみです。

彩雲国物語 紅梅は夜に香る - 雪乃 紗衣

彩雲国物語 紅梅は夜に香る
雪乃 紗衣

角川書店(文庫)
Amazon | bk1


booklines エントリー
雪乃紗衣 / 彩雲国物語シリーズ一覧

Home > ライトノベル > [雪乃紗衣] 彩雲国物語 紅梅は夜に香る

Trackback:3

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/1095
Listed below are links to weblogs that reference
[雪乃紗衣] 彩雲国物語 紅梅は夜に香る from booklines.net
彩雲国物語 紅梅は夜に香る from 読了本棚 2006-09-03 (日) 13:41
任地の茶州から王都へ帰ってきた秀麗。しかし久々の故郷に喜ぶ間もなく、彼女はある出来事の責任をとるため、高位から一転、冗官(ヒラ官吏)に格下げされた挙句に一...
彩雲国物語 紅梅は夜に香る 雪乃紗衣 角川ビーンズ文庫 from ねれの巣 2006-09-06 (水) 17:03
新章開始ですね。王都にて謹慎中の秀麗ですが、まぁこのお嬢さんじっとしてませんねぇ
彩雲国物語 *紅梅は夜に香る from 隠れヲタク的日々日常 2006-11-13 (月) 22:58
彩雲国物語 紅梅は夜に香る 雪乃 紗衣 覚悟はしてたがやはり茶州の皆さんは消え去りましたね。 寂しい(´・ω・`) 出版社/著者から...

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [雪乃紗衣] 彩雲国物語 紅梅は夜に香る

Search
お気に入り

左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下


わくわくするような大冒険がしてみたいな

時載りリンネ! 1 (1) (角川スニーカー文庫 203-1)時載りリンネ! 2 (2) (角川スニーカー文庫 203-2)

本を読むことで、滋養と時を操る力を得る「時載り」一族。読書よりも遊ぶことのほうが大好きという、おしゃまな女の子・時載りのリンネと、彼女に振り回される男の子・久高が繰り広げる冒険物語。どの年代の人が読んでも楽しめる最高のジュブナイルです。→感想


十八番目の皇女という立場から、何も手にすることができなかった月華が、心の内に「龍」を飼う涼狐の剣舞に惚れて、剣を手にする中華風ファンタジーのボーイ・ミーツ・ガール。

DRAGONBUSTER 1 (1) (電撃文庫 あ 8-13 龍盤七朝)

淡々と語られている物語だと思っていたのに、気づけば引き込まれています。溜め込んだエネルギーが、次なる巻で爆発してくれることでしょう。背筋がゾクゾクするほど、楽しみでなりません。→感想

なかのひと

Page Top