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[高殿円] 永遠はわが王のために ミゼリコルドの聖杖

ビクターが捕まった。しかも処刑の日時が迫っているという。もはや王宮に自分の居場所がないと悟ったアルフォンスは、シュミシャを襲撃する決意を示した。ビクターたちを助けると同時に、国王への挑戦状を叩きつけるために……

いやあ、面白い。でも、涙なくして読めませんでした。ああ……。

いきなりあんな場面からスタートするとは思いませんでした。いやあ、意地が悪いなあ、キース。マウリシオからしたら従わざるを得ないところでしたが、アルフォンスが爆発するのもわかりますね。
この件がなかったら、自分の居場所がないなどと考えたかどうかわかりませんが、仲間を見捨てるようなことはしないだろうから、いずれにせよ、シュミシャの襲撃はあったか。

知識を生かす方法を覚えてからのアルフォンスは、ほんとすごいですよね。シュミシャの件もそうですが、レジスタンスと王が同じ土俵につくべく策略を仕掛ける様が見事です。アルフォンスの成長に気づいたときのマウリシオの誇らしげな心情は、わかる気がしますね。

キース自身、配下の者からの突き上げに、絶体絶命のピンチが訪れたりもするんですが、さすがの舞台度胸には舌を巻くばかり。ただ、あまりにも気を張っていたことが、大きな負担になっていたんでしょうね。マウリシオが気づいていたことに気づいた後のキースは、いい意味で力が抜けてたし、潔かったし、いい男だなと思いました。

キースにしろ、アルフォンスにしろ、方法こそ違えど、国を良くしようとするために努力した姿は、心に残りました。やっぱり、成長を感じられるお話っていいですよね。

ただ、一番印象に残ったのは、二人の争いを横から掻っ攫おうと謀略を企てるジャスターの話でした。特にコンスタンシアとの話は、切ないものがありましたね。

懐かしむ思いや罪悪感から、コンスタンシアがジャスターの手に堕ちていくのかと思いましたが、そこはさすがでした。が。すぐ側にいながら、なぜ言葉をかけられなかったのかと後悔するところには、もう……。

「生まれ変わっても、あなたともう一度恋に落ちたい……」

泣いた。人目も気にせず、泣いてる僕がいました。

いやあ、良かったです。マウリシオの行動にいろいろ疑問がありましたが、やっぱりアルフォンスのためを思ってのことでしたし、すべてが終わり、再び王が立ったときの歓声は、心奮えるものがありました。

マウリシオとアルフォンスのわだかまりの話は、もう、あれですよね。身体の変化については、比較的早くから想像つきましたから、もうニヤニヤでした。そう考えるとはじめのほうのアレも……とか、思い出しニヤニヤ炸裂しまくり。アルフォンスが子供っぽさを見せて膨れるのは、マウリシオ関係のことばっかりなんですよね~。

ちなみに外伝としてマウリシオの弟エミリオの物語がありましたが、マウリシオの甘いところと冷酷なところが見えて大いに笑いさせられました。こうなると後日談的物語らしい「わが王に告ぐ」や物語内で出てきた「遠征王」の話が楽しみだなあ。

ミゼリコルドの聖杖 永遠はわが王のために - 高殿 円

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[book]「ミゼリコルドの聖杖 永遠はわが王のために」 高殿円 (角川ビーンズ文庫) from 鍵の壊れた部屋で見る夢 2007-06-30 (土) 13:02
アルフォンスは国と民の窮状を知りレジスタンス活動に身を投じ、偽王キースは彼のやり方で国を建て直そうとしていた。 再び交錯する2人に待ち受ける運命とは…。...

Comment:2

月季 2007-06-30 (土) 21:26

こんばんは~

一度ハマったら抜けられない「パルメニア」ワールドへようこそ!!(爆)
ぜひぜひ遠征王シリーズは読んでもらいたいです。遠征王アイオリアがいい味だしてますよ。
高殿さんらしさ全開だし、何よりも爆笑必至の某集団が……。
ああっ、これ以上は言えないw

と、煽るだけ煽って去ります(酷ぇ)


感想が上がるのを楽しみにしてますね。
それではこの辺で!!

deltazulu 2007-07-01 (日) 15:55

抜け出せないとは思いませんでした(笑)。いや、でも、面白いので、わかる気がします。

先ほど「わが王に告ぐ」を読み終わったので、次あたりから遠征王シリーズに手を出す予定です。
ちょっと他のも溜まってるんで、どのくらいのペースで進むかわかりませんが、月季さんに煽られてしまったので(笑)、楽しみに読んでいきたいと思います。

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