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[岩井恭平] ムシウタbug 6th.夢恋する咎人

霞王、寧子、愛理衣という特環のメンバーを集めた亜梨子は言う。虫憑きを生む"始まりの三匹"のひとつ、"三匹目"を探し出す、と。"三匹目"については、特環にも情報はほとんどないが、かつてハルキヨが接触したらしいという情報を得た亜梨子たちは、彼らの情報の拠点と思われる図書館を訪れて、そして、司書の空間へと囚われた……

宿主の夢や希望を喰らう「虫」に憑かれた少年少女の物語の番外編シリーズの第六弾。今回は"始まりの三匹"のひとつである"三匹目"を探そうとするお話です。まあ、三匹目探しといいつつ、手がかりが見つからないので、何かを知ってるかもしれないというハルキヨ探しになって、気づけば思いっきりハルキヨについてのお話しになってましたけど。

何といっても印象に残るのは、ハルキヨが虫憑きとなったエピソードですよね。虫憑きになる前と後でやってることは、あまり変わらない気もするけど、強さを求める姿は楽しんでるようにも見えるのに、過ぎ去ったあとに残るのは寂しさばかりで。
梅という歪んだ存在が、ハルキヨに惹かれたのは、そういうところを見つけてしまったからでしょうね。このふたりが側にいることは、補い合っていると考えるべきなのか、それとも……。

一方の亜梨子側のお話は、初っ端に親友の存在すら疑われるような実情を見せ付けられたときには、彼女の心情を思うと、どうなってしまうのかと思ったけど、やっぱり強い。こういう子だからこそ、みんな力を貸したくなるんだよなあ。
敵の手にかけられそうになったとき、彼女が虫憑きの人たちに見せた思いが、心に響きました。グッとさせられるばかりです。

いやあ、面白かった。そろそろクライマックスが近そうな感じがひしひしと伝わってきます。「不死」の虫もそうですけど、摩理についてもいろいろ気になるだけに、続きが大いに楽しみ。

ムシウタbug 6th. (6) - 岩井 恭平

ムシウタbug 6th.
岩井 恭平

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