Home > ライトノベル > [岩井恭平] ムシウタ 07.夢遊ぶ魔王

[岩井恭平] ムシウタ 07.夢遊ぶ魔王

そこでは不思議な事が起きていた。「大喰い」に虫憑きにされたと思われる反応があったにも関わらず、局員が駆けつけた頃には、「大喰い」も「虫憑きにされた人」の姿も無いのだ。
事態を調査するために北中央支部への派遣された有夏月は、身分偽装のために潜入した学校ジャーナリストを名乗る報道部の少女に出会った。有夏月を見るなり、秘密組織から送られてきたエージェントであると言い出し……

任務のために北中央支部へ行った月姫こと有夏月の話ですが、主役は有夏月ではなく、その地で出会った「魔王」二人ですね。「虫憑き」を特別な人間と思うか、普通の人間と思うかが焦点となる物語。

正しいことを目指していたはずなのに、いつの間にか歪んでいる。しかも歪んでいることには気づかない。気づけない。それがあまりにもナチュラルだったので、気づいたときには寒気がしました。人の思いほど怖いものは無い。

逆に人の思いほど、強く優しいものはないと思わせてくれたのが、もうひとりの魔王。
「最後の取材になると思うから―」
そこから語られた言葉こそ、彼女の本当の想いでしょう。過去の過ちを取り戻すために、真実を伝えるために、ひとり戦ってきた少女の想いに、胸が熱くなりました。

最後の決意を助けたのが、有夏月というのがまた泣かせる。腐っていた有夏月が、こうも人に影響を与えるとは思わなかった。千莉が有夏月を外へ追いやったことは大いにプラスでしたね。
かっこうの辛さをも体験した有夏月が、今後どう動いてくるのか楽しみです。

前作に引き続き、かっこうやふゆほたるが出てこないのが残念ですが、決して退屈しません。おそらく大いなる伏線の途中なのでしょう。人間ドラマと言う言葉がぴったりで、心の叫びが聞こえるシリーズ。大いにお勧めです。

ムシウタ 07 夢遊ぶ魔王 - 岩井 恭平
ムシウタ 07 夢遊ぶ魔王
岩井 恭平

角川書店(文庫)
Amazon | bk1

booklines エントリー
岩井恭平 / ムシウタシリーズ一覧

Home > ライトノベル > [岩井恭平] ムシウタ 07.夢遊ぶ魔王

Trackback:4

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/886
Listed below are links to weblogs that reference
[岩井恭平] ムシウタ 07.夢遊ぶ魔王 from booklines.net
ムシウタ 07 夢遊ぶ魔王 from 愛があるから辛口批評! 2006-06-07 (水) 22:24
ムシウタ 07 夢遊ぶ魔王 作者: 岩井恭平 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2006/05/31 メディア: 文庫 今までは虫憑きたちの話でし...
ラノベ「ムシウタ7」感想 from すたじおG 2006-06-08 (木) 00:24
「ムシウタ 07.夢遊ぶ魔王」☆×5 角川スニーカー文庫:著・岩井恭平 “それは、最高で最悪のブロードキャスト・ニュース!” 【“虫憑き...
ムシウタ 07 夢遊ぶ魔王 from monochrome-monologue 2006-10-12 (木) 01:49
ムシウタ 07 夢遊ぶ魔王 著者:岩井 恭平販売元:角川書店Amazon.co
ムシウタ (7) 夢遊ぶ魔王 レビュー from しばいてぃてぃ 2006-11-25 (土) 02:27
*アマゾン* / *BK1* ムシウタまとめ・人気投票 【名】 ムシウタ 第07巻 夢遊ぶ魔王 【籍】 角川スニーカー文庫 ...

Comment:2

No Name 2007-04-18 (水) 16:40

泣きました!!!!!!!!!!
号泣しました。
*****なったの残念
しぇらのキャラは以外に好き

deltazulu 2007-04-19 (木) 19:55

泣けましたよねー。ぼくはこの巻大好きです。


それと、申し訳ないですが、微妙にネタバレなところがあったので、伏せさせていただきました。ご了承ください。

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [岩井恭平] ムシウタ 07.夢遊ぶ魔王

Search
お気に入り

異形の王子と毒を吐く少女の恋の物語

4048700588

他人を寄せつけぬ毒を載せた言葉を吐いていた少女が、王子と伝承と出会ったことで、信じる思いを紡ぐようになる、その祈るような思いに涙しました。懐かしき人たちとの再会もまた素敵。→感想


それは血の繋がらない家族の物語。

4048700480

大きな山や谷があるようなお話しではないんだけれど、クセのある七人のきょうだいが共に暮らすその家には、じんわり温かい家庭がありました。それぞれ抱えているものはあるけれど、この家族ならきっと支え合いながら乗り越えてくれると信じてる→感想


それは「夢利き」が語る人の夢の物語。

夢の上(1) 翠輝晶・蒼輝晶 多崎礼

最高傑作級!辛くとも好きな人と共に歩める幸せ、あるいは人の夢に乗る幸せと切なさ。独立しながら、リンクする物語は、温かさに、人を想う気持ちに満ちあふれて、胸が熱くなる。人が人と出会うことの素晴らしさは、時に眩しくもあり、切なくもなるんだなと思いました。→感想


江戸時代。新たな暦を作る偉業を成し遂げた渋川春海の物語。

天地明察

最高傑作!碁打ちであり、算術家でもある男が、打ちのめされ挫折して挫折して挫折して、でも夢を忘れられず、立ち向かう姿に、どれほど興奮させられたか、泣かされたことか!さりげなく描かれる恋も素晴らしく、読み終わりたくないとこれほど思った作品はありません。 → 感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下

なかのひと

Page Top