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[米澤穂信] 愚者のエンドロール

二年 F 組は文化祭で映画を上映することにした。自分たちで制作する映画。題材はミステリー。
順調に進むかに見えた撮影中、トラブルが起きた。脚本を書いていた生徒が入院してしまったのだ。
誰も知らない結末。迫る期日。
そこで2年F組のまとめ役である入須は、古典部に依頼してきた。
途中まで撮影された映像をみて、結末を推理して欲しいと……。

前作とは異なり、皆で悩みまくる展開。誰かが推理を展開しそれを否定しつつ次の推理へ進む
という、いわば「毒入りチョコレート事件」みたいな感じ。
ただ、推理といっても「探偵役」による推理ではなく、ただの高校生によるものなので稚拙な点が
多々あるけれど、非常にリアルだと思いました。何も純粋に論理展開することだけがミステリィ
じゃない(特に三番目の説は突飛!)。それに推理は稚拙でも論理的なので納得しやすい。

それと、前作ではどちらかといえば推理場面を任せっきりだった古典部の他のメンバが、鋭さを
もって反論してくるところが良かった。登場人物たちの成長も垣間見れる。
何より「省エネ」として過ごしていた主人公が「女帝」に乗せられ生み出す結論と崩れさる自信。
ほろ苦さがなんともいえない。
こんな先輩がいたら間違いなく惚れます。
短いながらも素敵な青春ミステリィでした。

愚者のエンドロール - 米澤 穂信
愚者のエンドロール
米澤 穂信

角川書店(文庫)
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米澤穂信『愚者のエンドロール』を読んだ。 これがかなり真面目にミステリしている。...
愚者のエンドロール from Alles ist im Wandel 2006-11-14 (火) 00:54
人が死なないどころか、事件が起きてすらいないのに 推理し、思考し、謎を解くミステリーというのは非常に斬新な発想。

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