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[長谷敏司] 戦略拠点32098 楽園

人類連合軍はなぜか拠点32098の惑星に近づかない。ならば、そこに潜り込めば逆に安全地帯だ。汎銀河同盟軍は兵を送り込んだが、ことごとく撃墜され、降下できたのはたったひとり、ヴァロウだけだった。
途方にくれたヴァロウだったが、誰もいないはずの惑星にセンサーが反応した。接近しつつあるのは、装甲板で全身を覆われた強化兵と10歳くらいの少女だった……

青く広がる空や草原に並び立つ柱など、景色の描写がとてもきれいな「楽園」ですが、特に何が起こるわけでもない。少女のマリアと機械化兵ガラルバ、降下兵ヴァロアが過ごすだけの物語といっても過言ではないです。

味方がいない「楽園」で敵と出会ったことの苦悩。いや、敵と出会ったことではなく、自分がしなければならないことの苦悩ですね。敵同士にもかかわらず、マリアを守ることはふたりの共通認識ということで、いつの間にやらお互いを認め合う姿は、友情と言ってもいいんじゃないでしょうか。
マリアの純粋さに惹かれ、迷う姿がありありと伝わってくる。少しずつ心境が変化していくヴァロアの気持ちが良くわかる。僕だったら飛べないよ。
ラストの切なさと心に響く余韻が素敵です。

ただ、視点がころころ変わりまくるので、いったい今は誰の視点なんだ?と混乱することがありました。それだけが不満かな。
第6回スニーカー大賞金賞受賞作。

戦略拠点32098 楽園 - 長谷 敏司
戦略拠点32098 楽園
長谷 敏司

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戦略拠点32098 楽園 長谷敏司 from 本を読みながら日記をつけるBlog 2007-11-06 (火) 23:52
結構前の作品ながら、あちこちのラノベ系書評サイトさんで取り上げられていたので読んでみました。

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