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[林トモアキ] お・り・が・み 澱の神

現在の世界を破壊し、新たな世界の仕組みを作ろうとしているマリーチたち。貴瀬を助けるため、世界を守るため、魔王にして聖女の鈴蘭は、彼女たちを止める決意をした。
だが、戦力が足りない。仲間は屈指の力を持つもの立ちばかりだが、相手はそれ以上の力を持つものなのだ。
残されているのは僅かな時間。それでも鈴蘭は立ち向かうことにしたが……

最後の戦い、というわりには、のんびりとしたテンポの冒頭ですが、追い詰められ感がたっぷり。敵が強すぎて味方が少なすぎて、主要な人たちがザクザクやられていって、いったいどうなるのかと思いましたが、うまい具合に決めてくれました。

いやあ、面白かった。堪能した。
睡蓮、あんたかっこよすぎるよ!律子、その演説は最高だ!

とてつもなくリアスなシーンに突如現れるギャグの切れ味は相変わらず強烈です。思わず吹き出してしまったことも一度や二度ではありません。この妙なバランス感覚が、この著者の持ち味なんでしょうね。

たいていの物語だと後日談ってさらっと流れたりしますが、そこは普通と違うシリーズのおりがみ。やけに長いエピローグでいろいろ語られます。蛇足にならないどころか、ワクワクするような面白さなんだから、大満足。

これで終わっちゃうなんて寂しいなと思っていましたが、どうやら、続編として「戦闘城塞マスラヲ」が雑誌で連載しているとか。本にまとまる日が楽しみですね。

お・り・が・み 澱の神 - 林 トモアキ
お・り・が・み 澱の神
林 トモアキ

角川書店(文庫)
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