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[林トモアキ] お・り・が・み 外の姫

正義の味方である翔希は魔殺商会の魔人みーこを拾った。
なぜか記憶をなくしている彼女の力を欲する協会の思惑に躊躇いを生じた翔希。
己の信じる道を模索する彼の前に現れたのは、魔人組織ゼピルムだった……。

シリアス度に拍車がかかり、本作では勇者・翔希に焦点が当てられる。
バカバカしさが弱まると物語のインパクトも薄れてしまうのが残念ですが、展開は動く。それもかつてないほど。
本作のテーマをあえて言うなれば「それぞれの自覚」でしょうか。
勇者としての自覚。魔王候補としての自覚。
そして魔人としての自覚。
このあたりの人間ドラマが意外にも面白かった。

いや、バカバカしい展開の方が面白いんだけどね。シリアスも悪くない。
気に入らないとすれば、恋愛フラグが立ちそうで立たないところぐらい。

それにしても、開放されたものたちがそれぞれ自覚をもったらどうなるのか。
このあたりが次のテーマになるんでしょうか。気になりますね。

っていうか伊織の周りの人だけで、余裕で世界を支配できるんじゃ……

お・り・が・み 外の姫 - 林 トモアキ
お・り・が・み 外の姫
林 トモアキ

角川書店(文庫)
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