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[三田誠] レンタルマギカ 旧き都の魔法使い

「十数年の時間を経て、猫屋敷蓮はさらに腕をあげました。円熟しつつあるといってもいいでしょう。アストラルの中で、ひとりの魔法使いとして最も完成に近いのは間違いなく彼です。ならば、ひとつの疑問が生まれます」
フィンは人差し指をあげた。
「今度こそ、猫屋敷蓮は御厨康申を殺そうとするでしょうか」

魔女、陰陽師、錬金術師などなど、複数の魔術系統を集めた魔法使い派遣会社「アストラル」の物語。今回は猫屋敷が本来所属する「八葉」から貸し出し魔法使いの依頼があり、京都へ向かったら……というお話。

いやあ、おもしろい!
考えてみれば猫屋敷の話は初めてだったんですね。「アストラル」の面々で京都へ向かう旅路が、とても和やかで楽しかったですが、八葉へ足を踏み入れてからは、うってかわって不穏な雰囲気いっぱい。どうなるかと思ってましたが、まさかこんな……

「八葉」の依頼については、様々なしがらみからおいそれと断れない状況だったけど、それでも「アストラル」のみなの絆や、葛城などこれまで出会った人たちが、力を貸してくれるなら……と思っていだけに、こんな形で分断される展開が衝撃でした。

ある意味、協会がオピニオンの手助けをしてるといっても過言ではないよなあ、と思ってしまうのは、<アストラル>視点でみてしまうからでしょうね。協会からしたら、危険の芽があるなら摘みたいと思うのは妥当だと思うけど、こういう形で抑えられると、イツキの周りにいる人たちは、ほんと辛いと思います。

立場が立場なだけに、アディは動きづらくなりますが、かといって、穂波とて楽には動けないでしょう。ていうか、状況だけ見ると袋小路にしか思えないんですが、いったいどうするんだろう。

壮絶な過去を経験している猫屋敷とて、この場では冷静でいられるとは思えないだけに、どのような形で挽回していくのか、とても楽しみです。

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